セミナーが終わった後は、中野富士見から銀座まで戻り、京橋まで歩いて『イデミ・スギノ』へ。昔、神戸にあったパティスリーで、その頃から非常に人気だったそうです(僕はその頃を知りませんが)。東京・銀座に出て、また人気。NHKの番組に出てからはもう人気絶頂。生ケーキは、ヘタすると午前中にはなくなってしまうというほど。今回訪れたのは3時過ぎだったので、当然ないだろう、焼き菓子だけ買って帰ろうと思ったら、イートイン専用のケーキは3つだけ残ってました。
...食べるでしょ!
そりゃ、当然食べないと、ねぇ(笑)
という訳で、焼き菓子を買うついでに"プロヴァンサル"というケーキ(530円)をヴェルヴェーヌのハーブティー(840円)と共にイートイン。店内はもちろん、お金持ちそうなマダムばかり。男なんて一人もいない。そんな中、黙々とケーキを食べる男一人。それが僕w
ちなみに、ここの店内は撮影禁止ということを事前に知っていたので、今回、ケーキの写真はありません。でも、何もないのも寂しいので、絵にしておきました(笑) 拙い絵でスミマセン...。
タルト生地の中にレモンクリーム。そこにバジルソースをかけ、イタリアンメレンゲ(熱いシロップを入れて作るメレンゲ)を乗せ、最後にプチトマトを添える。名前は"プロヴァンサル"ですが、どうみてもイタリア色(笑) ついでに言うと、こないだまで行ってきたプロヴァンス地方に、こんな綺麗なケーキはありませんw まあ、この際、名前なんてどうでもいいのです。要はハーブを使ったケーキってことですね。
味はgood! 固めのタルト生地って大好きなのです。そしてレモンクリームも。この酸味と、バジルソースの苦味が非常にバランス良い。見事に歩調を揃えています。一見、バラバラな素材を使いながら、きっちりまとめてくる点はさすが。
あとは焼き菓子を3点。一番おいしかったのは、黒いカフェを使ったものかな。どれもなかなかおいしかったです♪ この店にせよ、『ジャン・ムーラン』にせよ、もう少し早く食べ歩きを始めたかったものだなーと思います。神戸は本当に、惜しい店をなくしました...。
| 店データ |
| 店名:イデミ・スギノ |
| 住所:東京都中央区京橋3-6-17 京橋大栄ビル1F >>地図 |
| アクセス:地下鉄京橋駅より徒歩2分 |
| 電話:03-3538-6780 |
東京駅の"エキナカ(駅の中)"、キッチンストリートにある『ヒロ・プリモ』へ。『リストランテ・ヒロ』の系列店です。経営者でもある山田宏巳シェフといえば、確かにいろいろありました。しかし、いまだ人気は衰えず、といったところで、以前に見たときも行列ができていました。
■落ち着かないけど、それがいい
内装は机が光ってたり、モダン(?)な空間。椅子には背もたれもないので、落ち着いて食べるところではないです。イタリアンというよりも、どちらかというと「パスタ屋」という感じがしますね。メニューは1000円ほどのパスタが多くてリーズナブル。セコンドピアット(メイン)こそありませんが、付きだしと前菜は2・3種類ずつくらいずつありました。メニューの構成も「パスタ屋」ですね。落ち着かないといえば落ち着かないですが、むしろ『ヒロ』のパスタを気軽に楽しむ店、というコンセプトで統一されてるのは好感。
この日は急いでたので前菜を食べてる時間がなく、付きだしの"豚のリエット(田舎風)パテ" (300円)と、パスタの"あおり烏賊とからすみのペペロンチーノ 青唐辛子風味"(1300円)のみオーダー。
まず最初に出てきたのはフォカッチャとオリーブオイル。フォカッチャは塩と、ローズマリーだったかな?で味付けしてあり、おいしい。食感もふわふわで、いい塩梅。オリーブオイルは微妙でした。ちょっと酸化してるような味。食感的には時間たってるとかではなさそうだったので、そういう味のオイルなのかも。ストレートな青くさい風味が好きなので、僕はあまり好みではないです。
ただ、ここからが少し長かった。幸い、後の予定には間に合ったので良かったのですが。リエットが出てくるまで、ちょっと長く感じました。そんなに焦っていた訳ではないのですが、店員に「少々お待ちください」と言われたということは、忘れられていたのか? と勘ぐってしまいますが。で、出てきたリエットはイマイチ...。というか、これにパテ・ド・カンパーニュの名をつけるのはどうかと。もっと脂肪の多いものを想像していたのですが、脂肪分は少なめで、かなり固かったです。また、下のパンとの量のバランスが悪い。パンを多くするか、リエットを少なくするかして欲しいです。
■パスタが美味い!
しかし、パスタはこのリエットを補って余りある素晴らしさ。味はしっかりめ。ソースに濁った感じがなく、そこらのパスタ屋では味わえないおいしさ。昔『ビランチャ』で食べたおいしいパスタを、久々に思い出しました。それと、気に入ったのが、イカを薄く切ってある点。これだと短時間で火が入るので、固くならない。また、薄く切ってあるといっても、ケチっているのではなく、枚数が多くて、たっぷり。パスタ全体の量も割としっかりめです。味に飽きてきたら、小皿で供される青唐辛子を入れると、辛みによる変化が得られるのもいいですね。他の人が食べてるパスタもなかなかおいしそうでした。
結果的に、リエットを頼まず、このパスタだけを味わえば良かったかも。東京駅のエキナカで、1000円ほどでこれだけのレベルのパスタを、それも前菜とかなしに気兼ねなく食べられるというのは、むしろ素晴らしいコストパフォーマンスだと思います。おいしいパスタを気軽に食べたいとき、オススメです。
| 店データ |
| 店名:ヒロ・プリモ >>HP |
| 住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 キッチンストリート内 >>地図 |
| アクセス:JR東京駅構内 |
| 電話:03-5219-5607 |
■サービスマンが独立したレストラン
レストラン『ル・ブルギニオン』でサービスを務めていた岡部氏が独立し、『オストラル』の中村シェフとともに立ち上げたお店、『Au Gout du Jour(オー・グー・ドゥ・ジュール)』。って言われても、そのありがたみ(?)は僕にはわかりません。何せ地盤が関西なもので。最近、この手のサービスの方がオーナーとして独立したお店がよくありますね。以前行った『シュマン』もそうでした。でも、大阪、いえ、関西ではとんと聞きません。実際、東京でフレンチを食べてると、味はともかく、サービスは全般に東京の方が上だと感じることが多いです。
■女性~年配の方まで、幅広い客層
お店は麹町から少し歩き、角を曲がったところに、こじんまりとあります。フェミニンに飾られた入り口がなければ、見落としてしまいそうな地味なビルの1階。入るとウェイティングがあり、奥に長い構造。白い壁に、これまた白いクロスの2枚がけ、黄色い椅子。全体として、女性を意識した造りでしょう。奥に長い部屋ですが、横に3つほどテーブルがあります。まだ早いので、誰もいないかと思えば、40代くらいの女性3名がすでに着席しておられ、ワイン談義に花を咲かせていました。ほかのお客さんも女性が中心ですが、一組だけ年配の方のグループも。ようするに、若い男性が一番敬遠するお店、ということでしょうかね。でも、僕はこちらでひとりディナーです(笑) 料理の前に、まずシャンパン。こちらのお店の常連さんであるあじさんに、この日に予約したのをmixiの日記で知られていたため、「○○さんからです」と(笑) せっかくですし、いただきました♪
■この値段で素晴らしいコース
料理は5250円~でコースがあり、アラカルトも充実。なにより素晴らしいのが、アラカルトのハーフポーションがあること。いろいろなものを少しずつ楽しみたいという、女性の望みをよくわかっています。そして、5250円でも驚きのコストパフォーマンス。アミューズ+前菜+スープ+魚+肉+デザート+プティフールという、合計7皿。大阪でもびっくりですが、東京でこんなお店があるなんて! とびっくり。しかも、サービス料なし...。いいんですか、これで? と心配してしまうくらい。とりあえず初訪問だし、大阪に帰らなくてはいけないので、この5250円のコースをオーダー。
まずはアミューズ。"チーズとベーコンのクリームブリュレ"です。お店のHPによると、このお店のコンセプトは「主張しすぎない料理」らしいですが、このブリュレもそう。確かに、主張しすぎない。でも、しっかり味はあるし、これでこそレストランの料理。チーズが強すぎると、この料理はビストロ料理になってしまうでしょう。その方がおいしいかもしれません。少なくとも、好みではあります。でも、ここはレストランで、これはアミューズ。一品として食べるのではないのです。だから、これくらいがちょうどいい味つけなのだと思います。
続いて前菜は"真鯛のカルパッチョ、ヴィネガーと醤油のソース"。これも主張しすぎない一皿。真鯛自体が、そもそもおいしい(僕が生魚を大好きなだけ?)のですが、盛り付け方も、きっちりしたレストラン。でも、量もしっかりあります。ソースの醤油は、あくまで風味付け。あくまでフレンチですからね。醤油は世界に誇る調味料です。
スープは"とうもろこしの冷製スープ"。コメントのしようがないくらい、素直な味。スープの中にはコーンの小さな塊(粒ではない)が少し入っていて、食感のアクセントに。サービスの人に「素直においしい料理ですね♪」と言ってしまいました。
さて、メイン。まず魚は"イトヨリのソテー サフランのソース しょうが風味のライス添え"。付け合せはナスにエリンギ。あと、魚の上に乗ってるのは何だったか忘れました。コレがすごく酸味をきかせた味付けにしてあり、サフランのクリームソースで重くなりがちな口を爽やかにしてくれます。魚の火入れ加減もなかなか。ライスは面倒だったので、ソーススプーンでいただいてしまいました(笑)
肉料理は"豚肉のパルマンティエ"。パルマンティエってじゃがいもの料理だったんですね。じゃがいもを広めた人の名前らしいです。アッシ・パルマンティエは知ってたんですが、パルマンティエは、てっきり牛肉とじゃがいもの料理のことだと思ってました(恥) そんな訳で、豚ひき肉をハンバーグのようにして、厚めに切ったじゃがいもを上に乗せた料理です。これも特別においしい! っていう訳じゃなく、素直においしい料理。噛んだ時の肉汁の出方は最高です。
デザートの前にチーズを追加。1種類315円で、2種類いただきました。全部で15種類強くらいあったのかな。名前忘れましたが(チーズの名前を覚えるのは苦手なのです)、カマンベール系のもの(手前)と、ハードタイプ。どちらも状態よく、おいしくいただきました♪
デザートは4種類から選択。悩み悩んで、レストランでは久しく食べてないショコラに。"ガトーショコラとマンゴーのソルベ"。これも主張はしないけど美味。外側のふんわり感もかなり良かったです。マンゴーのソルベは、キメが細かくて口どけも絶妙。
プティフールは2種類×2.焼き菓子は中はしっとりしていますが、外がちょっと変わっていて、むしろカリッとした食感。パート・ド・フリュイは何だろう...? 甘めのものでした。飲み物はコーヒー・紅茶・エスプレッソ・ハーブティーから選べます。夕方に『イデミスギノ』で、ヴェルヴェーヌのハーブティーを飲んたので、カモミールのハーブティーをいただきました。ややあっさりめでしたが、気分爽快。ハーブティーだけでも4種類あったのかな? これもすごいですね。
■サービスも万全
この店のサービスは岡部さんをはじめとする3人で担当。みなさん、にこやかで、すごく物腰の柔らかい対応。料理やワインの話題はもちろん、季節のことについて、若い人まで全員が話題豊富なのには驚きました。このサービスなら、誰を連れて行っても満足してもらえると思います。
■東京でありえないコスパ
料理の一つ一つがおいしく、しかも安い。ハーフポーションもある。サービスも万全。そして何とサービス料なし(!) これにはびっくりです。これだけのサービスを提供できる店は関西のホテル以外のレストランでは数軒しかないのでは。お会計を見て安いなーと思ったし、急いでたので詳しく見なかったんですが、後で見てサービス料がないことに気付いたのです。気付いてたら、チップを置いて帰ったのに。
価格的には、大阪で言えば『ヴァリエ』と同じ5000円台でメイン2皿が味わえる、素晴らしいレストラン。でも、こちらはより女性が楽しめる内装とサービスですね。しかも、レストランの物価が大阪より2~3割高い東京で、このコストパフォーマンスはありえない気がします。料理は今回、一番安いものでしたが、むしろこの店の奥の深さを感じさせるものでした。東京に行った際には、ぜひまた行きたいお店。次はアラカルトを食べたいですね♪
| 店名:オー・グー・ドゥー・ジュール >>HP | |
| 住所:東京都千代田区四番町4-8 野村ビル1F >>地図 | |
| アクセス:東京メトロ有楽町線 麹町駅より徒歩2分 | |
| 電話:03-5213-3005 |
『レ・シ・ピ』でランチ後、『菓子sパトリー』へ。この後に控える、イベント用のプレゼントを下見です。忙しくて時間ないので、食べるつもりなかったのですが、誘惑に負け、結局食べてしまう(笑)
小ぶりなケーキを2つ、ゆっくりイートインしたいところですが、時間がなかったのでテイクアウト。「持ち帰りの時間は?」と聞かれて、「すぐ食べますんで(笑)」と言うと、フォークとおしぼりを入れておいてくれました。嬉しいサービスです。
・オペラ(290円)
粗いスポンジに限界までコーヒーを吸い込ませたケーキ。幾重にもなった層構造が味の複雑味を増し、食べてしばらく、このコーヒーの香りが残ります。
・ミルキッシュー(200円)
こちらの名物「ミルキッシュジャム」を使ったクッキーシュー。シューの皮の食感がいいし、もちろんジャムを使ったクリームも絶品。しっかり甘いのがいいです。
小ぶりとはいえ、この値段からケーキがあること、冒頭のフォークのサービスといい、けして驕らないパティスリー。神戸を代表するお店だと思います。
その後、マルイ⇒ビブレ⇒センター街⇒BAR⇒VEGA⇒大丸と寄って、服をいくつかお買い物。本気で夏用の服持ってなかったもんで。なんつーか、王道ですな。
| 店データ |
| 店名:菓子sパトリー >>HP |
| 住所:神戸市中央区二宮町4-20-5 ホテルピエナ1F >>地図 |
| アクセス:各線三宮駅から徒歩8分 |
| 電話:078-272-3366 |
■フランス帰りで訪問です
訪問の10日前まで、本場・フランスでフレンチを食べまくり、帰国後、初のフレンチとなった訪問です。本場と比べていかに、というところなのですが、この『レ・シ・ピ』の圧勝。これだけ素晴らしいレストランが近くにあることを嬉しく思います。
■料理構成
今回は2人で、前回と同じBコース(2625円)。メニューを見ると、前回とだいぶん変わってます。ちゃんと旬のあるレストランですね。前菜は、新しいメニューのつぶ貝とキノコのソテーか、前回オーダーしたパテ・ド・カンパーニュ。パテ・ド・カンパーニュの感想は前回の訪問を参照してください。
そして、僕がオーダーしたつぶ貝のソテー。ものすごくおいしかった。添えられたアスペルジュ(アスパラ)もおいしいのですし、貝とキノコを噛んだときには、ソテーによって凝縮されたうまみが一気に口に広がります。そして、ソースがまた美味すぎます。素材自体はこう言ってはなんですが、何の変哲もない、オリーブオイルとにんにくをベースとした香草のもの。なのにこれがすごく好み。マナーの問題ではなく、ただパンをそのまま食べるのが好きという理由のため、僕は「パンでソースをぬぐう」を滅多にやらないのですが、貝とキノコを食べ終わったあと、やってしまいました。パンがおいしいから、もったいないーとも思うのですが(笑)。シンプルな素材でここまでの美味しさを出せるシェフに敬意すら覚えます。
■"旬"をここに凝縮
スープはなんとも夏らしい一品。何と、桃の冷製スープ。食感を良くするためのセロリに、さわやかな香りのミントを浮かべています。一瞬、「デザート?」と思いますが、肉に入る前のグラニテのような感じで美味。ものすごく桃、という感じ。あー桃ってけっこう高いのになー。これだけ濃い桃味を出すのに、どれくらい使うんでしょうか。こんな安い値段でこれを出すなんて、反則です。ミントやセロリを口に含むと、また違った風味・食感が味わえるのも、しっかり気が遣われている証左だと思います。
■メインは量もたっぷり
メインは鴨と牛肉。オーソドックスな素材ながらも、ヤングコーンでしっかり旬を感じさせてくれます。しかし量が多い。鴨のローストも、いち、にい...何切れあるんだか(笑)。ソースははちみつを使った甘みのあるソース。後ろにはポテトのグラタン(名前聞いたけど忘れました)を添えてあります。そして、鴨の焼き加減がまたいい。見た目はけっこうしっかり火が入ってる風に見えるのですが、食べてみると中心部分は火が弱い部分を残してます。鴨の味をしっかりいただきました。
牛肉の煮込みも、ゴロンとしたかたまりが2つ。触るとホロッと崩れていきます。煮込み具合はやはりこれくらいがいいですねぇ♪ ソースも赤ワインの変な苦味がなくて、おいしいです。同席者が食べられず、半分いただいてしまいました。だって、おいしいんですもの♪
■夏のデザート!
旬を感じさせるデザートが2品、そろいました。僕は3種の桃をオーダー。黒こしょうを練りこんだチュイールが上に添えられています。本当に、ここのパティシエのセンスは素晴らしい。どれを取ってもおいしいんです。いや、おいしいだけではない、センスがいいという表現が正しい。桃を3通りの調理で出そうとすることがスゴイです。桃好きにはたまりません。
もう一つ、びっくりしたのがヌガー。どんな料理か聞いたところ、「パルフェ(パフェ)風に仕上げてます」とのことでしたが、あーなるほど、と。っていうか、何ですかこコレ。これとコーヒーだけで立派なカフェできますよ。色んな素材が練りこまれたヌガーはもちろんおいしいのですが、驚きはグレープフルーツのジュレ。ヌガーにこれを合わせますか! そして食べるとまた美味。ヌガーを爽やかなデセールに一変させます。これをセンスというのでしょう。イタリアンのドルチェではあり得ない、フレンチのデセールです。
■ビストロ?レストラン?
この店は確か、隣の『ルセット』より10年も前に開店。あちらは正真正銘、正統派のレストラン。こちらはビストロだと思ってました。でも、料理もサービスも、むしろ『ルセット』、つまりレストランのものを持ってきた、という感じがするのです。どちらが先にあったのかわからないくらい、気を遣っている。確かに、音楽はジャズ系ですし(綾戸千絵さんの歌もかかってました(彼女はこちらや『ルセット』にちょくちょく来られるそうです)し、お箸もある。いわゆる正統派レストランではないのに、立派なレストラン空間。でも、気軽。コストパフォーマンスも含め、フランスにはないタイプの素晴らしい「レストラン」です。
サービスが良いのはわかってましたが、今回、料理が余りにもおいしかった。内装はちょっと変わった感じで、大人のバー、という感じです。今回は半個室の落ち着いた席だったのですが、なんだかVIP気分になれました(笑)
初めてのフランス旅行としては、上々どころではなく、最大限楽しんだと思います。
さて、早朝。前日の内に、受付の綺麗なお姉さんに頼んで(笑)、
7時過ぎにはタクシーを呼んでおいてもらいました。
でも、チェックアウトの時には、受付のお姉さんはお兄さんに代わってて、
お姉さんはいませんでした...チッ。
本日のタクシードライバーは、ずいぶんと若い兄ちゃん。
飛行機はマルセイユ空港から乗るので、
「マルセイユエアポート、OK?」と聞いたら、最初悩んだ顔。おいおい。
空港も知らないのか、と思ったらカバンをゴソゴソ。そして、満面の笑みで
∩( ・∀・)「GPS!!」
おーすげーGPSだよーカーナビだよー。ハイテクだよー。
フランス来ていっぱいタクシー乗ったけど、初めて見たよー。
スゴイよー、あっちゃんスゴ すぎるよー(笑)
さすがというか、若いドライバーはハイテク持ってるのね。
そういえば、このタクシー、エアコンついてるよ。
今までのタクシー全部ついて なかったのに。
というわけで、快適なカーライフを過ごしながら、空港へ150kmくらいで行きました。
こえーよー。これじゃリアル「TAXI」だよー。
いくらリュック・ベッソン好きでも、あの映画のタクシーは勘弁。
でも、ドライバーが大塚明夫さんの声なら可w
途中、少し渋滞もありましたが、早めに空港に到着。
朝食に軽くパンを食べ、温かいカフェ・クレームを。
いやーやっぱりフランスのパンっておいしい。
日本のトップクラスにおいしいパンが、どこにでもあるんです。
やがて、ルフトハンザの飛行機はマルセイユ空港を飛び立ち、フランクフルトへ。
行きと同じく、ここでまた乗り換えです。ちょうどこの日はワールド カップの最中。
さぞかし盛り上がってるのかと思いきや、空港はごく普通でした。
つまんないなーと思いながら、小腹が空いたので、パンを買って食べるが、
これが不味い。本当に。あまりのまずさに食べ切れなかったほど。
やはりパンはフランスに限りますね。
途中、日の出を見ました。飛行機から見る日の出っていいですねぇ。
機内食 はイマイチですけど。
残念ながら負けてしまいましたが、途中で 日本が1点入れたときには機内放送があって、
盛り上がってたそうです(僕は寝てた)。
途中、飛行機が揺れに揺れて死にそうになりましたが、何とか日本に到 着。
本当に楽しい旅でした。旅行日記本編はこれで終了です。
■プロヴァンスの小奇麗なレストラン
エクス・アン・プロヴァンス(エックス・オン・プロバンス、エクサンプロヴァンスなど様々な表記がありますが)のレストラン通りといえばミラボー通りですが、このお店はその通りから1本裏に入ったところにあります。今回、「いいレストランは大通りから1本入ったところにある」の自論のもと、直感で選びました。そして、結果的には当たりのレストランだったと言えます。ゴー・ミヨー2006年では14点です。
内装は暖色系でまとめられ、クロスは薄いエメラルド色。フランスでは、パリから地方都市に移動すると、レストランと呼べるところは少なくなりますが、ここは小さいながらも立派なレストランです。今回は2人で30ユーロのムニュ。アントレ(前菜)+プラ(メイン)+(デザート)で、それぞれ5~6種類くらいから選べるプリフィクス。オーダーは下記の通り。
【前菜】
●Ox-tail and foie gras terrine, laced with Port,served with hot toast
オックステールとフォアグラのテリーヌ、ポルト酒で飾りつけ ホットトーストと共に
●Lamb sweetbreads fricasse with scrambled egg and green and red pepper dressing
羊のすい臓のフリカッセとスクランブル・エッグ、グリーン・レッドペッパーをまとって
【メイン】
●Lamb shoulder preserved in olives,mini courqette stuffed with vegetables in the Provence style
オリーブ漬けした羊の肩肉、野菜を詰めたクロケットをプロヴァンススタイルで
●Pork chop and black pudding with small onions served with a potato gratin
ポークチョップとブラック・プディングを小玉ねぎを添えて ポテトグラタンと共に
【デザート】
●Blanc mange with caramalised pistachio,morello cherries and syrup
ブランマンジェ、キャラメリゼしたピスタチオ、黒さくらんぼとシロップ
●Praline and chocolate parfait ice with cocoa sauce
プラリネとショコラのパルフェ、ココアソースで
■レストランたる所以、それは盛り付け
ここがレストランと言ったのは、いわゆる「星つき」でない街のレストランにしては、盛り付けが綺麗だと思ったから。特に、パリ以外では珍しいと思います。羊のすい臓の方は普通の盛りですが、テリーヌの方はポルト酒で綺麗に飾りつけてあります。フォアグラが真ん中に丸くあるのも、そのまま入れただけかもしれませんが、日本人にとっては満月を思い出させてくれて面白いのでは。そして、味も良かった。フォアグラがおいしいのはもちろんですが、周囲の牛の部分も美味。ちょっと固めではありますが、塩加減、肉のうまみとも良かった。
メインは羊を。同行者が満腹だというので、ブラック・プディング(豚の脂肪と血で作ったソーセージ)はほとんど僕が食べてしまいましたが。割とフランスのレストラン全般に言えることですが、日本の料理に比べると、火入れの加減は甘いです。ただ、元々の肉自体に脂肪が少なめのためか、多少加減が甘くても、脂肪が抜けることによる肉の硬化は少ないと思います。このレストランでも、確かに火加減はやや甘いのですが、十分食べられるし、味も悪くない。ただし、日本の肉汁たっぷりというのを期待していくと、フランスでは肩透かしをくらうと思います。羊の付け合せにはクロケット、となっていますが、食感的にはパートブリック...というか、春巻き。何だかアジアンな香りが少ししました。
デザートもなかなか美味。特に、ショコラの方は絶品。僕好みの、しっかり甘い、そしてうまみのあるショコラ。『ヴィタメール』系のおいしさです。ブランマンジェもそこそこ。アイスとキャラメリゼしたピスタチオの食感のコントラストは良かったです。
■客層は観光客が半分以上
今回、飛び込みで入ったので知らなかったのですが、ミシュランやゴー・ミヨーにも掲載されていたのですね。店内にはこれらのガイドブックを持った外国人もちらほら。日本人も僕たち以外に2組いました。知らずに入った身としてはびっくりしましたが、確かに料理はおいしいし、30ユーロはかなりリーズナブル。エクスで安くてそこそこの料理を食べたい場合に、おすすめしたいレストランです。メニューは最初から英語メニューしか渡されませんでした。これも観光客が多いからでしょうか。フランス語は喋れなくても、料理関係の単語だけはフランス語の方が楽なので、最初はフランス語メニューを渡して欲しいですね。支払いはミネラルウォーター(エビアン)7ユーロを足して67ユーロ(約9800円)。
| 店データ |
| 店名:レ・バッカナル |
| 住所:10, Rue de la Couronne 13100 Aix en Provence >>地図 |
| アクセス:エクス・アン・プロヴァンスの中心部 |
| 電話:+33 4 42 27 21 06 |
最後の宿泊地、エクス・アン・プロヴァンスへ。
翌日の早朝には空港へ向かうので、この日が最後。
でも、エクス自体はある程度何でもあるけど、特に何もない街。
要するに、都会なんですね。
今まで南仏の特徴的な村々を回ってきた身には、特に物珍しいものはナシ。
あえて言えば、アヴィニヨンに近いのかな。
場所は・・・よくわからない(笑)
受付のお姉さんがかわいいという、素晴らしいホテルです(笑)
調度品などもアンティークで、雰囲気も良いです。
街一番のメインストリート、ミラボー大通りには、
セザンヌやピカソ、サルトル、ジャン・コクトーなど、
名だたる芸術家も通った『レ・ドゥー・ギャルソン』をはじめ、
たくさんのカフェやブラッスリーが並んでいます。
さて、最後のディナーへ向かいましょうかね♪
リル・シュル・ラ・ソルグの毎週日曜恒例、アンティーク蚤の市!
この町に寄ったのは、これのためだけ。
普段は静かな小さい町が、この日だけは町全体がお祭り騒ぎ。
フランス全土、いいえ、ヨーロッパの他国からも観光をかねて、
たくさんの人々がこのリル・シュル・ラ・ソルグに、やってくるのです。
朝、ホテルから町に出ると、まだ各店準備中という感じ。
そこらの露店で買ってきたピザを食べます。
日本マクドナルドも見習って...くれる訳ないですね(笑)
そろそろいい時間になってきたので、町をぐるぐるぐるぐる。
野菜やチーズ、ソシソン(ソーセージ)などの食料品を売ってるお店のほか、
プロヴァンスせっけんや服なんかも売ってて、本当に雑多。
この町にはアンティーク村と呼ばれる常設の店もありますが、
この市の日は、露店もたくさん出るのです。
大きな鏡、はては麦を挽く大型の機械まで売ってるんです。
これがいろいろ見てるだけで楽しいんですねぇ。
クリストフルやリモージュなどの、いかにも年季の入ったものがたくさん。
古ぼけた箱に入ったこれらの銀器、当然輝きは失っていますが、
その「くすみ」に歴史、ワンセットを揃えた人の想い、
いろんなものが詰まってるんですよね。
というわけで、カトラリーを2つ購入。両方とも、箱の色合いに惚れました。
さすがに綺麗とはいえませんが、飾るにはいいかなと。
これは某レストランへのお土産として。
とりあえず、ウチでまだ眠ってます。
ヨーロッパでは、
「銀のスプーンをくわえて生まれてきた子どもは幸せになれる
(実際そんなのいたら怖いですけど)」と言って、
誕生日や洗礼を受けるときにプレゼントするのです。
というわけで、友人に子どもでも生まれたらプレゼントしようと、出番を待っています♪
ほかにも細々したお土産を買い、市をうろついてる内にお昼になったので、
これまた露店でパエリアを購入。いやーこれが多かった(笑)
まったく、欧米の方は、なんでこんなに食べるんですかねぇ♪
うらやましいです(笑)
町全体がお祭りっていいですねぇ♪
午後からは、この町を後にして、
この旅、最後の宿泊地、エクスアンプロヴァンスにタクシーで向かいます。
いよいよ旅も終わりです・・・。
この日の宿泊地、リル・シュル・ラ・ソルグ(L'Isle sur la Sorgue)へ。
川に囲まれ、水車の回るのどかな街です。
ここへ来た目的は翌日の蚤の市なので、この日はのん びり。
タクシードライバーのフレデリックとはここでお別れです。
いかにも南仏な衣装をまとったナイスガイでした。
結局、観光に要したのは3時間だったの で、120ユーロ(約17500円)。
まあ、単価としては高いけど、地元の人しか行かないような、
珍しい教会にも連れて行ってくれましたし、
好き なように回れたのだから、良しとしましょう♪
この日のホテルは『HOTEL LES NEVONS』というところ。
家族経営のビジネスホテルのような感じです。町の中心までは徒歩10分弱。
とりあえず荷物をホテルに置いて、テクテクと。
ここで昼食を食べていなかったことを思い出し、4時ごろという遅い時間に昼食。
もちろん、こんな時間にランチやってるところはないので、
適当なカフェに入っ て、適当な食事をとります。
スズメが寄ってきて、油断ならない食事となりました(笑)
そこらじゅうの壁という壁すべてにゴテゴテした装飾が。
ゴシックから無理矢理バロックに したような教会です。
しかし、紫、金色、黒...って、まるで坊主の袈裟みたい。
宗教違えど、神秘性を感じる色って同一なんでしょうか。
もっとシンプルで、歴史を感じさせるものが好きなのですよ。
その後は町をうろうろ。
毎週日曜に開かれる蚤の市は翌日なので、この日は静か。
しばらくウロウロして疲れたので、ホテルに帰って少しお昼寝。
さすがに南仏の強い日差しを浴びすぎたのか、体が火照るような感じでして。
そのまま8時くらいまで寝て、今度は夕食です。
なにせ昼がカフェの適当な時間のものだったから、温かいものが食べたい。
さすがに胃も疲れてる、というわけでフランスに来て、初めてフレンチ以外を。
入ったのは『福禄寿』という中華のお店。意地でも和食は食べなかったもん(笑)
14ユーロのコースで、前菜+メイン+チャーハン+デザートと、 リーズナブル。
さすがパリとは値段が違いますね。プリフィクススタイルで選べるのも好感♪
SALAD BOEUFにPOULET SAUCE CURRY、
RITS CANTONNAIS、NOUGAT VIETNAMIENをチョイス。
広東風チャーハン、ベトナム風ヌガーですね。
さすがに旅も終盤になると、フランス語 にも慣れてきます。
といっても、料理の用語だけですけど(笑)
ちなみに、割り箸の入ってる袋には、箸の使い方が書いてありました。
欧米の方には難しいんでしょうねぇ。
繊細なものや冷たいものばかりを食べていると、中華の炒め物のような、
温かくて大雑把なものがものすごく食べたくなる性質なのです。
それを見事に適えてくれたもんですから、大満足。
ただ、このヌガーだけはちょっと...。でした。さすがに甘すぎるし。
このヌガー、「ベトナム風」とついてる通り、
ここの料理は中華というよりベトナ ムに近いものなんでしょうね。
あの辺の、食文化が混じってるあたりの料理。
お店の方もみん なアジア人でした。サービスのお姉さんがかわいかった♪
パクチーを使ってるあたりは中華なのですが、
やはり微妙にフレンチが入ってます。
まあ、もとも とベトナム料理とフレンチは相性がいい
(昔は植民地だったし)ですから、違和感はないです。
というか、この日、初めて温かいものを食べられたので満足でした。
なにげに人気の店のようで、お店を出る頃には満席でびっくり。
初めてのフレンチ以外にもそれなりに満足して、ホテルで就寝。
この日は動きまくったので疲れました...。翌日はいよいよ蚤の市!
前日に契約したタクシードライバーフレデリックが迎えに来ました。
この日は、4時間で160ユーロの観光タクシー契約。
まずは昨日の犬のいる危険ゾーンを通り抜け、ボニューの村の教会へ。
いざ来てみると思いのほか地味。
でも、田舎らしくてこれはこれで良い感じです。
教会を出て、ボニューの村を見下ろすと、ちょっと神に近づいた気がします(笑)
ワニのイラストで有名なアレ...ではなく。
通称マルキ・ド・サドの居城があったところです。
男色や、数々の猥褻行為で告訴され投獄、
多くの作品を残し、「サディズム」の語源ともなり...って、
こんなことを饒舌に語ってどうする(笑)
ここで数々の変態行為が行われていたかと思うと(*´Д`)ハアハア...じゃなくw
彼が現代に生きていれば、現代人の変態性をさぞかし嘆いたでしょうね。
その後は、タクシードライバーのフレデリックが、
突然「君たちにプレゼントがあるんだ」と言って、山道をどんどん走る。
しまいには、けもの道のようなところも走る。
で、着いた先は...教会。教会の話をしたからでしょう。
彼はあまり知られていない(たぶん)教会に連れてきてくれたのです。
はっきり言って、こちらも廃墟です。何もない。ものすごくシンプル。
そして、ものすごく古そう。一応、来た人用に説明書きがあったのですが、
一番古い部屋は12世紀に作られた模様(全部は訳せなかった)。
そこからほとんど毎世紀建て増しをしているようなのですね。
だから、全体として変な作りになっています。
いやいや、でも楽しかった。ありがとうフレデリック。
その後はメネルブへ。
ここにはピーターメイルの本で有名になった『カフェ・プログレ』が。
あの本で有名になりすぎて、喧嘩になったとか聞きましたが、
むしろ方針転換したのか、とても流行ってる様子でした。
車もバンバン通るし、見ていて大して面白くないので、さっさと次の村へ。
次はオペド。
ここはまったく観光客がいない村で楽しかった。
上の方に教会があったのですが、
さすがに暑くてバテてたし、虫も多いので諦める。
一番面白かったのが、建造中の家が見られたこと。
ほーそういう風に建てるのか、と。
あくまで現代風の家は建てない、あるいは
ミストラルのせいで建てられないんでしょうかね、と思ったら、
条例みたいなもので建てられないらしいです。
でも、人が見てなくても神が見てる、ってのが西洋諸国ですしね♪
ちなみに、そのおかげで車も入れないし、いろいろ苦労してるみたい。
と思ったら、フレデリックが「俺は警察と顔なじみだからいいんだ♪」って
ズンズン村の中まで入っていきやがりました(笑)
とまあ、こんな感じで、この日の宿泊地・リル・シュル・ラ・ソルグに向かいます。
この『La Bastide de Capelongue』に2ツ星をつけました
(ちなみに、ゴー・ミヨー2006年では18点)。
シェフ・Edouard Loubet(エドワード・ルーベ)氏が移動したことに伴って、星も移動。
二ツ星とは「その地方に行くことがあれば立ち寄るべきレストラン」と言いますが、
ここは是非食べて、いや、体験していただきたいオーベルジュです。
ひとり185ユーロの価格は、1泊+夕食+朝食付きです。
ボニューの村まで行くと小さな看板のようなものが出ていますので、それを頼りに。
なお、村から歩いて行くのは、途中の民家に放し飼いの番犬がいるため危険。
部屋は内装、リネン、アメニティに至るまで、南仏で統一。
バーやサロンも完備、初夏にはラベンダーが咲き乱れ、蝶が舞う。
窓から見える景色も南仏の悠々としたもの。
部屋のキーにはラベンダーのフレーバー袋がついている手の込みよう。
天国というのはこういうところじゃないかと思える素晴らしさです。
トントン♪とドアをノックして運ばれてきたウェルカムフルーツ。
こちらを楽しんだ後は入浴&ホテル探検♪
夏ならば、夜の食事は8時からがいいでしょう。部屋からレストランに着くと、
「テーブルで召し上がりますか? それともまずはテラスで?」と聞かれるので、
ここはぜひテラスで。
ゆっくりとアペリティフ、そしてアミューズを楽しむのが素晴らしい。
アペリティフとしては、シャンパントリュフが有名らしいです。
今回はノンアルコールのカクテル(10ユーロ)をいただきました。
アンチョビを使ったペーストをつけていただきます。
ムースや、羊を使ったひとくちコロッケもしっかりした味付けで美味。
カリフラワー、トマト、アーティチョーク...
これらはこちらの庭や、ごく近所の土地で採れた野菜。
プロヴァンスの灼熱の太陽に焼かれ、アルプス山脈から吹き付ける
厳しい寒さの北風、ミストラルにさらされた土壌が生み出す野菜は、
これまで食べたどの野菜よりも自然で濃厚な、土臭い味。
新鮮さは言うに及びません。
これらが、これから始まる「南仏ショー」の期待を更に盛り上げます。
次に供されるのはエスカルゴを使ったスープ。
酸味をきかせたスープにローズマリーで風味をつけています。
添えられた花のプレゼンテーションも面白いし、味も良い。
酸味があって、適度な独創性も。
ちょうど前日にアヴィニヨンの『Christian Etienne』でもエスカルゴを食べましたが、
印象はまったく逆。行き過ぎた独創性は料理を破壊します。
この独創性のバランスの取り方が、二ツ星たる所以なのではないでしょうか。
白、黒、天然酵母、カンパーニュ、バラエティに富んでいて、どれも美味。
というか、それほど大きいわけではないこのオーベルジュで、
これだけのパンの種類があるのってすごいですよね。
でも、控えめにしておかないと、せっかくの料理が全部食べられなくなるので注意。
フランスの夏は9時でも、とっても明るいんです。
そして、ダイニングの大きな窓からは、ボニューの村の突端にある教会が。
谷に沈んだ夕日のあとに、ライトアップされた教会。
村からはずれ高台にあるからこそのスペクタクルです。
特に、キリスト教と深いつながりのある欧米人にとっては感慨深いと思います。
これまでは土地のものを使った料理ですが、ここからは高級素材です。
まずはフォアグラ。
"Complicite de Foie Gras ,l'un Confit,l'autre Poele
Confiture de Tomate Verte Jus caramelise au Ratafia de Pin Sylvestre
(フォアグラの共演、コンフィとポワレ、緑トマトのコンフィチュールを添え、
シルベスターパインの果実酒をキャラメリゼして)"。
フォアグラ、何グラムくらいあるんでしょうか(笑)
でも、本当にそう思わずにいられないくらいたっぷり。
ポワレもソースも、丁寧に作られておいしいのですが、やはり特筆はコンフィ。
これだけの質を、そして量を、食べちゃっていいんでしょうか。
フランスで何回かフォアグラのコンフィを食べましたが、
ここのものが一番おいしかった。
また、青トマトのコンフィチュールも甘酸っぱく、
そして少しの苦味がいっそうフォアグラの濃厚さを引き立てるおいしさでした。
"Homard Fume au Pebre d'Ail Mousseline d'Ail doux &
Pousses Germes au <> Sauce Blanche a la Citronnelle"です。
どう見ても中華の蒸し器ですけど (笑) 肉まんでも出てくるのかと思いましたが、
すぐに素晴らしい燻製の香りが漂ってきました。
この上にコーヒーで風味をつけたにんにくのムース。
ソースはレモングラスの香り漂うホワイトソースをカプチーノ仕立てで。
さわやかなソースで、フォアグラの後としては最高の一品と言えるでしょう。
アスパラのスープですね。直球アスパラ味。
丁寧に作られ、澄んだスープからは想像もつかないほどアスパラです。
アスパラが苦手な人はダメだと思いますが、僕にはじゅうぶんおいしかったです。
これもやっぱりこの土地の野菜なのでしょうか。
語学力のなさから、そこまで聞くことができませんでした。
"Pigeon des Alpilles Grille , Ses Sucs Friands
Au Lait de Roquette du Couturas Tartelette d'Abats et Fleur de Ciboulette"。
うまく訳せませんが、要するに鳩のグリルですね。肝などの内臓もあります。
そして、それらを酸味のきいたスープに浮かべています。
ここで鳩とは! これまでのフォアグラ、オマールに負けない存在感を放つ素材、鳩。
この日の主役を張るには十分な実力を持つ素材です。
そして、切ってみると美しくロゼに火が入っている、理想の状態。
素材だけではない、料理人の丁寧で偉大な仕事です。
スープも適度な創作性があって良い。
フィンガーボウルにもかわいい花が浮かべてあります。
こういう演出もすばらしいですね。
一番上にはにんにくがドーンと乗っていて、小さめの鉄鍋でたっぷり出てきます。
小さめと言っても、付けあわせとしては十二分どころか十五分くらいはあるでしょう。
なにせ、ここまでの皿数が多い上に、さらにコレなのですから。
どんな大食漢でも大丈夫でしょう。
フランスの田舎の料理という感じで、ほっこりした安心できる味です。
ここからがまた甘いもののパレードなのです。
まずはプティ・サイズのクリームブリュレ。甘い。美味い。
メインのスープが酸味のきいたものだったので、これだけ甘いものでも大丈夫です。
これぞ口直し。さっぱりした苦味のきいたアイスは、口内をリセット。
メインから数えて、酸味・甘味・苦味と、バランスよく行進です。
甘い。とにかく甘い。半温製なので、特に甘さを強く感じます。
アイスやスリーズ(さくらんぼ)の酸味のおかげで食べられましたが、
これ単体だとキツイかも。もうおなかいっぱいすぎて苦しくなってました。
de mon Chevrier en Sableuse Citronnee Quelaues Cerises epicees &
Jus aux Noyaux Fraicheur dAngelique de Mon Potaer"。
最後にプティフール。5種類ありますが、これは正直イマイチでした。
まずいというほどではないですが、
この素晴らしい料理たちの最後を締めるには少し役不足。
ひとつ食べて、もうおなかいっぱいすぎだったので、「部屋で食べていい?」と聞いたら、
笑顔で「もちろん」と。残りは自分たちの部屋でいただきました。
ハーブワゴン登場です。
他のテーブルに出てたチーズワゴンを見る限り、かなりの種類がある模様でした。
ハーブティーは、いつもならカモミールなのですが、
せっかくなのでおすすめのミックスハーブをいただきました。
この日の素晴らしい食事と景色、サービスなどを振り返りながら飲み干してディナー終了。
たぶん、小腹が空いたとき用なんでしょうけども、日本人はそんなに食べられません(笑)
せっかくなので、ありがたく翌日の間食にしました。
さて、翌日の朝食です。テラスとは反対側の庭の方でいただきます。
鳥たちのさえずりが響き、噴水の音がさわやかな空間に、
白いパラソルとテーブルが置かれた、南仏らしい庭。
「卵はどうされますか。ゆでたまご?目玉焼き?スクランブルエッグ?」と聞かれます。
ビュッフェだけではなく、ちゃんと焼きたてのものが食べられます。
しかも、このビュッフェの方にもびっくり。パンは6種類。
しかも前日のディナーに出てたパンとはまた別もの。
どれだけのパンを用意しているんでしょうか。さらに、チーズが6種類。
フレッシュのシェーブルからハードタイプ、ブルーチーズまで。
日本で買ったら1個1000円はしそう。これを好きなだけ切っていただきます。
日本で買うと1個300円しますよね。うーん、贅沢。
何よりこの朝食を贅沢にこの素晴らしい庭で食べられるというのが素晴らしい。
サービスについては、英語のわかる人は少ないです。
給仕長の男性は英語がネイティブっぽく、完璧ですが、
あとの人は簡単な英語くらいです。
それでも、全体として楽しんでもらおうという気持ちがしっかり伝わってきます。
特に給仕長の笑顔は素晴らしい。
帰り際に「特にあなたの笑顔に感謝します」と伝えると、またいい笑顔。
服装が南仏っぽいのも気持ちが良いです。
『タイユヴァン』など、パリのトラディショナルな三ツ星では
ばっちり黒スーツを着込んでいますが、それはここには合わない。
南仏色のリネンを使った、このゆるい感じが、
僕のようなアジア人の未熟な人間でも受け入れてくれる感じがします。
これはパリではできない、素晴らしいサービス精神です。
ここはある意味、パリの三ツ星よりも価値のある、
「ここでしか味わえないレストラン」といえるでしょう。
予約はホームページのアドレスへ英語でメール。
クレジットカードで事前に3割を支払います。
支払いは2名で400ユーロほど(約6万円)。
宿泊と料理がひとり185ユーロ(※季節により変動があります)。
二ツ星の料理をこれだけ堪能し、(元)四つ星のホテルに泊まって
ひとり3万円は格安といえるでしょう。
少し行きにくい場所にありますが、「食べてみてほしい」だけではなく、
ぜひとも「体験してほしい」オーベルジュです。
| 店データ |
| 店名:La Bastide de Capelongue(バスティード・ドゥ・カペロング) >>HP |
| 住所:84480 Bonnieux en Provence >>地図 |
| アクセス:ボニューの村のから車で10分 |
| 電話:+33 (0)4 90 75 89 78 |
有名なフレスコ画こそ、もうほとんど原型をとどめていないのは残念。
修道士たちの生活を偲ぶことができます。
修道院を出て、さすがに帰り道を歩くのはしんどかったので、
10分ほどバスに乗ってアヴィニヨンへ舞い戻ります。
ちょうどお昼の時間だったので、ランチに。
と言っても、何せもう前日のおいしくない外食で懲りてるもんですから、
軽くファーストフードです。
野菜とともにバンズ(?)にはさんでるもの。
相方はココのケバブがお気に入りらしく、数年前にも一度来てるらしい...。
ちょうど近くにスーパーのフランプリがあったので、
そちらで水を買って、メリーゴーランドのある広場でお食事。
特に、午前中はかなり歩いて運動してたので、なおさら美味。
「空腹は最高の調味料」というのは本当です。
「私はおいしいものしか食べない。まずいものを食うぐらいなら空腹で我慢する」とか
言ってる著名人がいましたが、いろんな意味でおかしいと思う。
アヴィニヨンはいい街だったので名残惜しいのですが、次へ移動せねば。
ホテルに戻って預けてた荷物を受け取り、タクシーに乗り込みます。
前半の山場がパリの三ツ星『タイユヴァン』なら、
後半の山場は小さなボニュー村で
二ツ星レストランを抱えるオーベルジュ『La Bastide de Capelongue』。
アヴィニヨンの駅前からタクシーに乗ってボニュー村へ。
時速150kmでブッ飛ばすドライバー、フレデリック。
英語は片言だけど、なかなか陽気なナイスガイ。
しかし、ボニューまで着いたはいいが、ここからがわからん!
地図は一応持ってて、少し離れたとこにあるのは
わかってるんだけど、何せここは南仏。
縮尺すらわからんのです。そしたらフレデリックが電話して道を聞いてくれました。
それでもまた迷ったけど。けっこう分かれ道多いんですよね。この辺。
行かれる方は注意です。ちなみに、タクシー代だけで80ユーロ(約 12000円)。
それでも、何とかホテルに到着。
ここで、翌日は周辺に点在する村々を回る予定だったので、
ナイスガイなフレデリックと翌日の交渉。
この辺のタクシーは同様の使い方をする人が多くて、時間単位の契約ができるのです。
結局、4時間で160ユーロ(約24000円)。んータクシー代だけですごい金額。
レンタカー借りればいいんですけどね。
まあ、でもフレデリックがナイスガイなので(笑)、まあ、いいや、と契約。
いよいよホテルに入ります...。
まずはホテルで朝食。この旅、初めてのホテル食です。
台所みたいなところにハムやらチーズが並んでる、ごく一般的な朝食のスタイル。
まあ、ここはビジネスホテルみたいなものなんで、こんなものかなーという感じです。
さて、この日の午前中は観光。行き先はヴィルヌーブ・レ・ザヴィニヨン。
アヴィニヨンの街からローヌ川を渡って、1kmほどの村です。
しかし、ここからが長かった!とにかくアップダウン、アップダウン...斜面なんです。
パリなんてメじゃありません! 何だか、路地に咲いている花や、
路上駐車(笑)されている車までかわいく見えてくるのですから不思議です。
いかにも村の教会、という感じで、本当に素朴。
ノートルダムなどの観光用ではなく、
いまこの時も祈りの場として生きていて、華美な装飾もいっさいなし。
村人たちの想いが詰まっている気がします。
自分のような異邦人が汚してはいけないと思い、早々に立ち去りました。
さて、そうこうしているウチに見えてきました。
このために、わざわざこんな坂を上がってきたのです。
まあ、ここからがまた坂を下って上がってで大変だったんですけども...。
でも、街並みがかわいいから、それほど苦ではありませんでした。暑かったけど。
えっちらおっちらと歩いて、やっとたどりついた入り口。
略奪もされ...と、本当に大変だったところです。
アヴィニヨンに法王庁があったため、その前線基地として激しい戦闘があった砦。
剣が何かで彫ったのでしょう。壁に十字が刻まれています。
彼らは神のために戦い、そして死んでいったのでしょう。
何が彼らをそこまでさせるのか、
ある意味、神すらも凌駕する論理の世界に生きる我々には理解しがたく、
想像することしかできません。
ここにいると、ものすごく恐怖感というか、すさまじいプレッシャーを感じます。
戦争の重さ、苦しさの残り香がいまも漂っているような...。
宗教って、本当に良い面も、悪い面も持っているな、と思います...。
南仏・アヴィニヨン、法王庁の隣にあるレストラン
『Christian Etienne(クリスチャン・エティエンヌ)』でディナー。
2006年のミシュランでは、アヴィニヨンに4軒ある星付きレストランのひとつで、
一ツ星を獲得しています。同じ06年度のゴー・ミヨーでは15点。
このことは事前に知らず、宿の裏で近かったのと、雰囲気のよさ、
ガイドブックの「南仏を代表するシェフ」というコメントから、このお店をチョイス。
当日の4時ごろに直接お店に行って、予約しました。
入り口からダイニングまでの階段も期待を高めるに十分。
今回、テラスでの食事だったのですが、濃い赤に黄緑色のクロス2枚がけ。
壁なども南仏っぽい色使いで、料理にも期待しました。
アントレ(前菜)+プラ(メイン)+デザート、の3皿構成。
他には70ユーロ、105ユーロのメニューも載っています。
今回は別紙になっていた「 Menu legumes de printemps」という、
60ユーロのムニュ・デギュスタシオンをいただきました。
・3種のアミューズ
うーん、この時点では変わった食感だなーとおもったくらいでしょうか。
でも、あまりおいしいとは思えませんでした。
・Consomme de queue de boeuf,epinards et vermicelles
牛テールのコンソメ、ほうれん草とヴェルミセル(細かく砕いたパスタ)
スープ自体の味は悪くないです。量も適切。しかし、ヴェルミセルがよくない。
カッペリーニをぶつ切りにしたようなものが入っていて、食感が悪くなっています。
・Beignets d'asperges,mousseux de morilles,des de foie gras terrine et poudre de cazette
アスパラのフリッター、モリーユ茸のムース、フォアグラのテリーヌとcazetteのパウダーがけ
でも、火の入れ具合は日本で食べる天ぷらの方がはるかに上です。
ムースの味は悪くないですが、食感はぬるくてイマイチ。
フォアグラのテリーヌはおいしかったです。むしろ、これだけでもいいかも。
ところで、cazetteって何でしょうか?
・Julienne de seiche cuite a la plancha,artichauts poivrade,boulgour et jus de bouillabaisse
イカのソテーのジュリエンヌ(せん切り)、ア・ラ・プランチャ、
アーティチョークのポワブラード(黒胡椒とはちみつの)ソース、
ブイヤベース風の魚介のジュと共に
一瞬、パスタに見えたのです。食べてみると、確かにイカ。
ソースは悪くありません。でも、イカがどうも...。
そもそも、なぜせん切りにするのか。その必要性を問いたい。
アミューズのコンソメ同様、ぶつ切りになったパスタを食べてるような食感。
せん切りの一つ一つが固くて、口の中で食感が途切れ途切れになっているため、
ひとつの料理を食べているという実感がわかない。
本当にこの形で提供するのが正しかったのか、
これでないといけないのか、考えて欲しいです。
・Petits gris de Provence et fevettes en fricassee sur un coulis de pommes de terre nouvells,cebette emincee minute
プロヴァンスのプティ・グリ(エスカルゴ)とそら豆のフリカッセを
土地の新じゃがのピュレに浮かべて、ニンニクの芽スライスのフライ
じゃがいものスープなんですが、どうもピントのボケた味がします。
何を味わえばいいのか。中途半端に薄めのスープ。
特に味の無いエスカルゴ...素材同士の協調性もなく、
味わうべきものが見出せませんでした。
・Plat de cote de boeuf francais cuit 72h,julienne de pois gourmands poelee craquante
フランス産牛肉の72時間煮込み、エンドウのポワレ
これは...何? 固いです。パサパサです。なぜこんなに煮込んだのか。
料理が素材に魂を吹き込むものだとしたら、これは違う。
素材としての魂すら抜いてしまっています。まったくおいしいとは思えない。
・Caille de chevre au radis rose,brunoise de concombre,huile d'ail nouveau
ローズラディッシュとシェーブルチーズ、きゅうりの小角切り、新にんにくのオイル
ただ、きゅうりの青くささが余りにも強くて、
チーズとのバランスを崩していると思います。ここからはデザート。
・Glace carotte,chantilly de petit pois,pamplemousse et amande
にんじんのアイスと、グリーンピース、グレープフルーツ、アーモンドのホイップ![]()
メインのデザートもイマイチ。味もボケているのですが、何よりも食感が良くない。
ホイップがまたぬるいですし...。んー困ったものです。
メニューに書いてあったのはここまででしたし、
早く出たかったのでコーヒーを断って出ようとすると、ミニャルディーズが。
書いておいてくれーって感じです。
おかげでコーヒーなしでミニャルディーズをたべるハメに。
幸い、パンナコッタはおいしかった。というか、
ここで食べた中で一番普通で、一番おいしかった。
ミニャルディーズはマシュマロが好きではないのですが、他はまあまあ。
全体として、料理の必然性を問いたいです。
その素材をその調理法で出す必然性があるのか。
食感を気にしているのか。
もっとシンプルに調理した方がおいしいのではないでしょうか。
帰国後、ここがミシュラン一つ星、ゴー・ミヨー15点だと知って驚愕しました。
この創作性に奔り過ぎているのも、こういう評価のせいなのでしょうか。
変わったものを出さないと審査員の目に留まらないのでしょうけど...。
唯一の救いは、サービスが良かったことです。
小太りで愛嬌のある風体をした給仕長を筆頭に、
しっかり楽しませようとする姿勢がありました。
英語を話せる店員も割と多い。
でも、料理がこれでは...。見直してもらいたいものです。
| 店データ |
| 店名:Christian Etienne(クリスチャン・エティエンヌ) >>HP |
| 住所:10 rue de Mons 84000 Avignon >>地図 |
| アクセス:アヴィニヨン 法王庁の隣 |
| 電話:+33 4 90 86 16 50 |
TGVの駅は街から少し離れているので、バスでGO。
この旅、唯一のバスとなりました。
と言っても、バスが入ってくれるのは街の外周まで。
低い城壁に囲まれたアヴィニヨンは、中心地は徒歩で行かなければなりません。
やはり街が違う。やはりパリはくすんでる。
太陽光の強さも違う。じりじりと、本当にリアルタイムで焼けていくのがわかるほど。
南仏に来ると、こんなアヴィニヨンという大きな街ですら、
視界の中に占める白が多くなるのです。
パリは観光するには都会すぎる。
南仏は不便な分、やはり「観光している」という気分になれます。
というか、観光以外することがないだけですけれども。
ホテルは『Kyriad Hotel』という、街の中心、広場に面したホテルです。
フランスほか、各地でチェーン展開してるホテルですが、対応は悪くなかった。
切り盛りしてる女性の方、電話で他の人と話してるときはものすごく早口でしたが、
こちらと話すときはものすごく和やかだったのが面白かったなぁ。
ただ、部屋はエアコンのききがイマイチで、暑かったけど...。
あと、やたら赤いのがいかがわしいホテルのようで(笑)
でも、まずはディナーの確保です。
一応、ガイドブックの「地球の歩き方」の南仏編を持って行っておりまして。
それによると、法王庁の隣にあるレストラン『クリスチャン・エティエンヌ』は
「この地方を代表するシェフ」がいるそうな。
ものすごい勢いで「Non!」。しょうがねぇ...と思って、帰ろうとしたら、
笑顔に戻って「何時にする?」と言われるし。
なんか、他のところでもこんなのを見たような気がするんだけど、
これはフランス人に特有のギャグなのか? そうなのか?
なんだか、写真が絵に描いたみたいに立体感がないのですが、
別に合成してるわけじゃないですよ♪
昔ここに世界最大の宗教の一番えらいさんがいたかと思うと、
すごいなーと思いをはせるのです。
適度に都会で、でもちゃんと南仏らしいのんびりさがあって。こういう街、好きだな。
さて、8時になってきたので、先ほど予約したレストランへ戻ります。
結局データは移せなかったので、腹いせに(?)、
途中の道にあった『ダロワイヨ』で高いケーキを買ってみる。
何と、このケーキ、6ユーロ(約870円)。
こないだ銀座店で見たときにはこのケーキはありませんでした。
ソウルの新世界デパート店にもありませんでした。パリ限定なのかな?
味は確かにおいしかったけど、これだけ高いとなかなか買えませんねぇ。
友人などへのお土産を買ったりした後、南仏へ向かうため、
お昼にはタクシーでギャレ・ド・リヨン駅へ。
ここからフランス新幹線、TGVに乗っていきます。
映画監督、リュック・ベッソンのファンとしては(ただし昔の)、
駅構内のレストラン『ル・トラン・ブルー』に行きたいところ。
あの映画『ニキータ』で主人公が
初めてのミッションを果たすレストランですね。
でも、なんだか余りにも値段が高い割に、
特に惹かれなかったのでパス。
そこら辺のサンドウィッチで簡単に昼食を済ませました。
さて、TGVはここから南仏のアヴィニヨンまで、約2時間半。
ちょうど東京~大阪間ってとこですかね♪ チケットはあらかじめインターネットで予約済。
バーゲンのものを買ったので、1等車でも2人で90ユーロ(約13000円)。
でも、さすがは1等車と言いますか、席も席間も十分で、とても快適な2時間半でした。
ちなみに、TGVはこのリヨン駅の何番ホームに来るのか、
直前の10分前くらいまでわかりません。
だから、みんな電光掲示板に釘付けです(笑)
もちろん、遅れてもほとんどアナウンスはありません。
さすがフランス人です。日本の新幹線ってすごいです。
それにしても、日本から旅行代理店とかクレジットのデスクとか通さなくても、
ネットでTGVのチケットまで予約できるんですから、世の中進化したもんです。
| 店データ |
| 店名:ダロワイヨ(DALLOYAU) リュクサンブール店 >>HP |
| 住所:2, place Edmond-Rostand 75006 Paris >>地図 |
| アクセス:パリ6区 |
| 電話:(+33) 1 43 29 31 10 |
この日の朝食は、ドーンと鶏まるごと一匹4ユーロ(約550円)。
通りにあったお店で買いました♪
うーむ、フランスってレストランは高いけど、こういうのは安いんですねぇ。
『エリック・カイザー』のパンを食べながら、これにかぶりつき、朝食終了。
さて、まだまだ続く、フランス日記。この日でほぼ半分の日程を終了です。
これからは、いよいよパリを出発。南仏へ向かうことになります。
朝から荷作りに追われている訳ですが、そろそろカメラ1号のメモリーが
なくなってきたので、ネットカフェへ。
USBのメモリは持っていたので、それにデータを移そうかと。
と・こ・ろ・が、結局移せなかったんですな。コレが。
だって、マイコンピューターが出てこないんだもん。
んーフランス語のキーボードには少し慣れてても、
自分のパソコンは使いやすいようになってるから、ヒトのパソコンはホント使えないです。
しかも、途中でトイレに行きたくなったのでバーガーキングへ。
すごいね。フランスではトイレに行くにも、何か買って、
そのレシートの裏に書いてあるパスワードを入れないと、ドアが開かないんです。
これにはビックリ。まあ、普通にペットボトルの水買ったから、別にいいんですけどね。
さて、ディナーはこちら。着くのが早くて、
しばらくリュクサンブール公園で時間を潰しました。
店名はフランス、オーベルニュ地方原産牛の品種の名前。
それを表すように、店内の壁には牛の写真が。
このお店は、
「LE PETIT LEBEY DES BISTROTS PARISIENS 2006」
で"Meilleur Bistrot Parisien 2006(パリのベスト・ビストロ)"
に選ばれたお店。
2005年オープンの、新しいお店ですが、店内は満席でした。
テーブルにつくと、まずサラミが出されます。
さすが肉にこだわるだけあって、これも美味。
これをつまみながらメニューを決めます。
メニューは基本となる30ユーロの前菜+メイン+デザートか、
6皿のムニュ・デギュスタシオン(38ユーロ)。
追加料金のある料理、プラスメニューも何種類かあります。
基本のムニュでも、それぞれ5~6種類くらいから選択可能。
今回は基本のムニュに1皿だけプラスメニューを頼むことに。
【アミューズ】
・ビーフコンソメのスープ
まず出てきたのはビーフコンソメのスープ。いきなりガツン! とした味で来ました。
濃厚なコンソメ。塩はやや強めだけどOK。ここがビストロであることを主張してますね。
【前菜】
・Gelee de boeuf<<Ferrandais>>
フェランデーズ牛のジュレ寄せ
やっぱり牛が美味。アスパラはもう少し太目のほうが好きです。
・Gaspacho de thon et basilic
バジリコとツナのガスパッチョ
これは相手の選んだガスパチョ。
【メイン】
・Cote de veau
フェランデーズ仔牛の背肉の煮込み(+8ユーロ)
メインには8ユーロをプラスして仔牛の背肉。
キノコやにんにくを合わせてドン! という、見た目豪快なビストロ料理。
日本のように微妙な火加減、というものはありません。
しかし、元の肉がいいのか、けして固くなったりはしていません。
ナイフで十分切れますし、噛むと肉汁もたっぷり。
塩加減もぱっちり。でも、もうおなかいっぱいです。
・Epaule d'agneau confite et pommes de terre a la graisse d 'oie
ガチョウの脂で煮た羊の肩肉のコンフィと土地のじゃが芋
相手の選んだ羊。
【デザート】
・Creme brulee au rhum
ラム酒のクリームブリュレ
デザートにはブリュレを。ラム酒は香り付け、という感じ。味はとても濃厚かつ美味。
これもやっぱり量が多いです。深さがしっかりあって、
上のパリッとした部分とのコントラストがしっかり楽しめます。
・Coupe de fraise,jus au romarin
いちごのローズマリー風味
相手の選んだデザート、いちごのローズマリー風味。
全体として、まさにビストロ。「ネオ・ビストロ」と呼ばれているようですが、
料理も内装も、僕の思い描くパリのビストロを体現しています。
その証拠に、店内はフランス語を話す年配の方で満席。英語なんて聞こえません。
既にパリの食の達人たちにも受け入れられている様子で、お客の年齢がすごく高い。
みんなどう見ても60は越してるという感じ。
ベスト・ビストロに選ばれたということで、僕のように
ミーハーな若い人が多いのかと思いきや、びっくりです。
もちろん、皆さんそれなりに綺麗な格好をしています。
このお店に敬意を払って食べに来ているんだと思います。
そして、それだけの価値のあるお店でした。
| 店データ |
| 店名:ラ・フェランデーズ(La Ferrandaise) >>HP |
| 住所:8, rue de Vaugirard 75006 PARIS >>地図 |
| アクセス:パリ8区 リュクサンブール公園近く |
| 電話:+33 1 43 26 36 36 |
いったんアパルトに戻り、またサン・シュルピス教会へ。
やっぱりここの教会が一番好きですねぇ。
大きさ・雰囲気・空気、どれもが適度な厳粛さに満ちていて。
右の写真は教会内のローズライン。
「ダ・ヴィンチ・コード」に出てきたアレですが、
教会としてはあの小説は間違っているという解釈なので、
注意書きが貼ってあります。
そりゃ映画の撮影許可下りんわなー。
その後は近くのリュクサンブール公園へ。
とても広い、都会のオアシスですね。
綺麗な青い砂のゾーン
対面座位でいちゃつくカップル
針治療中の彫像?(笑) (なぜか頭に針が刺さってます...)![]()
そうそう、途中、宮殿の前で太極拳をする集団を発見。なかなかシュールな画ですな♪
さて、いよいよパリ最後の夕食です...。
本日のスイーツ、最後はショコラです。
お店は『パトリック・ロジェ(Patrick Roger)』。
フランスM.O.F.(最優秀職人)に選ばれたショコラティエで、
百貨店の催事等で来日したことはあるようですが、
まだ日本にブティックは無いと思います。
高級感満載の店内には、
あらゆる味、あらゆる形のショコラがびっしり。
ガトーなんかはなくて、ひたすらショコラ。
どっちかというとガトー好きなんですが、仕方がないので、
ビター、ピスタチオ、そしてレモンとバジルの3種を購入。
ビターは普通。ピスタチオは風味がやや足りない感じ。
そして有名なレモンとバジルは、確かに面白い。
レモンの爽やかな酸味と、バジルのハーブ香、
甘みを抑えめにしたチョコとのバランスが素晴らしいですねぇ。
| 店データ |
| 店名:パトリック・ロジェ(Patrick Roger) >>HP |
| 住所:108 Blvd. Saint-Germain 75006 Paris >>地図 |
| アクセス:パリ6区 |
| 電話:(+33) 1 43 29 38 42 |
左岸に戻ってきて、翌朝の食事を買い込みに、『メゾン・カイザー』へ。フランス国立製パン研究所教授のエリック・カイザー氏のお店で、最近話題の大阪のブーランジェリー、『ル・シュクレクール』のシェフが修行したお店でもあります。こちらでバゲットを購入。
でも、買ってしばらくして、足りねーなーと思って、今度は『エリック・カイザー』へ。この店2つがどう違うのかよくわかってません。まあ、どっちもカイザーさんのお店には違いないです。こちらでチーズパンとマカロンを購入。
正直、マカロンは『ジェラール・ミュロ』の方がおいしいかなーと思いました。もちろん、好き好みなんですけどね。
| 店データ |
| 店名:Eric Kayser(エリック・カイザー) >>HP |
| 住所:8,rue Monge 75005 Paris >>地図 |
| アクセス:パリ5区 |
| 電話:+33 1 44 07 01 42 |
マレ地区からパリの中之島(笑)、サンルイ島へ徒歩で。この日はけっこう歩いてます。
次はサン・ルイ・アン・リル教会へ。
うん、こういう教会は割と好きだ。
派手すぎず地味すぎず、色使いも適度で清廉さのような雰囲気があります。
後で出てきますけど、田舎の方の教会に行くと、とんでもないセンスの教会があるし。
とりあえず、全体として白を基調にしてる方がいいですねぇ♪
さて、サン・ルイ島に来たからには、もちろん
『Berthillon(ベルティヨン)』のアイスを食べなくては。
パリで一番おいしいと言われてて、いつも行列が。
確かに、2日目に近くの『Mon Vieil Ami』に来たときも
けっこうな行列ができていました。
イートインはものすごく混んでたので、
テイクアウトで、コーヒーのアイスを♪
何かシャクッとしたものが入ってて変わった食感ですが、さっぱりして美味。
ちょうど、この日が暑かったってのもありますけども。
店内は、結構男の人もいました。甘いものは女性だけのものじゃないのです(笑)
という訳で、満足して左岸に戻ります♪
| 店データ |
| 店名:ベルティヨン(Berthillon) >>HP |
| 住所:29-31 rue saint Louis en l'ile 75004 Paris >>地図 |
| アクセス:パリ4区、サンルイ島 |
| 電話:(+33) 1 43 54 31 61 |
その後は、近くのカフェへ。ガイドブックではサロン・ド・テとなってましたが。
『Le Loir dans la Theiere(ル・ロワール・ダン・ラ・ティエール)』というお店です。
独特な内装や、不揃いの家具たちは、何でもオーナーが
「不思議の国のアリス」に魅せられて集めてきたのだとか。
椅子が革張りでなかなか豪華だったんですけどね。
他にも日本人の女の子がいました。
なんか、日本人の若いコって、こういうごちゃごちゃ系のパリ好きそうですよね♪
こちらでは、リュバーブのタルトをいただきました。ってデカイ!
いや、うまいんですよ。味は。
酸味がすごくあって、疲れた体には良さげだし、実際半分...いや、
1/3くらいまではおいしく食べてたんです。でも、だんだんツライのですよ。
半分すぎたあたりから、フードファイト状態。
で、ギブアップ。
他にもいくつかタルトがありましたが、全部デカイ。
まったく、フランス人って食いすぎだよ...。
| 店データ |
| 店名:Le Loir dans la Theiere(ル・ロワール・ダン・ラ・ティエール) |
| 住所:rue des Rosiers 75004 PARIS >>地図 |
| アクセス:パリ4区 |
| 電話:(+33) 1 42 72 90 61 |
引き続き、マレ地区を散策。まずはカルナヴァル博物館。
昔の貴族の館を改築したもので、当時の貴族の暮らしを再現した内装がたくさん。
ちなみに、なぜかタダでした。
どうですか、この内装。もう絵ですよ絵! 暖炉があって、シャンデリアがあって...。
我々日本人には及びもつかない世界。ここにいるだけで萌え萌えです♪
ここであの
歴史というものに思いを馳せるしかありません。
その後はまた教会です♪ ひとかけみこすりサン・ポール・サンルイ教会w
なかなかごてごてしい外観ですねぇ。中は意外と普通です。
ほとんど人がいなかったので少し座って休みました。
この時期、夏なので暑いのですが、
ヨーロッパは湿気がないから、日陰に入ると本当に涼しい。
特に教会は石造りですから、天然の冷房です。っていうか、もう神のご加護です。
神、涼しくもしてくれます。なかなかナイスガイですね。
さて、昼食です。マレ地区の食事といえば、もちろんコレ。ファラフェルサンドです。
有名な『ラス・デュ・ファラフェル』へ行ってみました。
ピタパンに、ファラフェルと言うひよこ豆のコロッケ、そして大量の野菜をはさんだもの。
スパイスがかかっていて、何となくアジアンな味(言いにくいな)がして、美味。
っていうか、マジうめー。クセになる味です。
ユダヤ教では、食事に関しても厳しい取り決めがあり、食材の種類や、
食肉処理の方法、食べ合わせに至るまで規定があるのです。
そのため、肉の入ってない、このファラフェルサンドのようなものが登場するわけですね。
言ってみれば、ユダヤン・ファーストフード。
でも、こんなおいしいものを食べてるんですけどね。
やっぱユダヤ人ってすごいんですねぇ。
世界中のベジタリアンに人気というのもわかるってもんです♪
| 店データ |
| 店名:L'As du Fallafel(ラス・デュ・ファラフェル) |
| 住所:34 rue des Rosiers 75004 Paris >>地図 |
| アクセス:パリ4区 |
| 電話:(+33) 01 48 87 63 60 |
さて、フランス入りして5日目になりました。
この日の朝食は、前日にスーパーで買ったウインナーを茹でて、
これまたスーパーで買ってきたスープを電子レンジで温める。
うーん、こういうことができるのも、ホテルではなくアパルトマンならでは。
ちょっと現地の人になったみたいで嬉しいのです♪
肝心のパンは、いつも通りというか、
ほんの2日ほどで何だかすっかり馴染みになった『ジェラール・ミュロ』で、
朝焼きたてのバゲットを...と思ったら、何と休み! ミュロは水曜休みだったのです。
しかし、ここはパリ。パン屋など100m歩けば2軒はあるという街。という訳で、
これまた近所の別のパン屋で購入。
合言葉は、「バゲット、ドゥミ、シルブプレ♪」です。このドゥミの制度、日本にも欲しい。
その場でバゲットを半分に切ってくれるのです。
日本ではほとんど1本単位でしか売ってくれませんが、ここでは半分から買えるわけ♪
だから、毎朝焼き立てのパンを買いに行くということができるのですねぇ。
さて、この日は一日のんびりとマレ地区を観光という、まったりしたスケジュール。
マレ地区といえば、ユダヤ人の町。
教会の建築様式も違いますし、歩いている人々の格好も違う。
また、同時にゲイの町でもあり、よく見るとレインボーフラッグが店頭で揺れています。
・パリ市庁舎
・パリ歴史博物館
など、街をグルグル回ってるうちに空腹になったので、昼食に。
ディナーの後は、しばらく夜のパリを散策。
食べ終わったといっても、まだ9時前。
緯度の高いパリでは、まだまだ日は沈まないのです。
そういえばルーブルが夜になるとライトアップされるはず、ということで移動。
凱旋門(小さい方)の向こうにはまだ夕陽が。なかなか沈みませんねぇ...。
うろついてると、セグウェイ集団を発見!(笑)
日が沈むのを見ながら、ゆっくりとライトアップされました。
光り輝くポン・デザールがセーヌ川の反射とともにより、その美しさを増します。
左岸に戻り、『カフェ・ドゥ・マゴ』を眺めて、アパルトマンに帰宅。
楽しい散歩でした♪
デパートのボン・マルシェでお土産&翌日の朝食を買い込み、この日の夕食は『Le Procope(ル・プロコープ)』。世界最古のカフェをその前身としています。1686年にシチリア人のプロコープ氏が開いたカフェは、現在ブラッスリーとして営業中。この日は、パリ最古の三ツ星『タイユヴァン』でランチ、パリ最古のカフェでディナーという、パリの食の歴史を味わう一日となりました。
2階へと続くエントランスを抜けて席に着くと、周りのお客はフランス人ばっかり。隣の品の良い老婦人に「フランス語しゃべれる?」って聞かれたけど、「ジュ・ヌ・パルレ・パ・フランセ(私フランス語わかりません)」としか答えられませんでした。パリの人は割と英語喋れる人が多いのですが、ここは両隣ともフランス語しかしゃべれないようでした。店内はもちろんフランス語ばかり。そして騒がしい。んーパリに来た、という感じですねぇ。
それにしても、こちらの内装はすごい。エントランスの階段からもう、すごいところに来たなーと思います。赤を基調としたお店の中は歴史を感じさせる調度品にあふれています。あのナポレオンも来て、コーヒー代のツケに帽子を置いていったというからすごい。今回は料理を楽しむというより、この内装を楽しみにして来ました。
料理はアラカルトのメニューも多く、ムニュは19ユーロでアントレ(前菜)+プラ(メイン)orデザート、24ユーロで3皿、その上に3皿30ユーロのムニュがあります。この日は昼にたらふく食べたので、一番軽い19ユーロのムニュに。それぞれ3種類くらいから選べるプリフィクスになっています。
●lE'ntree du Jour(今日のアントレ、サーモンとそのツナのグリーンサラダ)
●Caponata de Legumes a la Sicilienne(野菜のカポナータ シチリア風)
前菜は「今日のアントレ」。要するにサラダです。マヨネーズソースのようなものがかかっていて、サーモンの切り身と、ツナが乗ってます。どちらもたっぷりで食べ応えは十分。味は見たまんまです。カポナータは炒め煮ですね。トマト煮にしてあるので、味はラタトゥイユのような感じです。ありふれた味ですが、おいしいです。
●Lasagnes Vertes aux 2 Viandes Sauce au Vin Jaune(緑野菜と2種類の肉のラザニア 黄ワインのソース)
●Le plat du Jour(本日のプラ、2種類の魚(タラ、マグロ)のミストとフェトチーネ)
メインはラザニアを。チーズが濃くておいしい...。「上品」という言葉からは距離を置く味付けですが、この雰囲気・喧騒のお店にそんなものを望んではいません。こういうガツンとした料理を望んできたので、なおさらおいしく感じました。しかし、もう一つのメインもですが、量がたっぷり。お昼に食べ過ぎたというのもありますが、じゅうぶんおなかいっぱいです。
それにしても、デザート頼まなくて良かった...。隣のテーブルは老夫婦でしたのですが、こちらに運ばれてきたデザートを見て驚きました。おそらくピスタチオと思われる緑のソルベが、5~6個くらい山盛り...。さすがに同じ味をそれだけは食べられないですよ(笑)
客層はさわがしいフランス人、といった感じ。有名店にも関わらず、意外と英語はほとんど聞こえてきません。そして、本当にさわがしい。隣のテーブルの奥さんが灰皿を落として割っても店員が気づかないほど(笑) さすがにテーブル片付けるときにも気づいてなさそうだったので、逆に店員に教えてあげました。まあ、でもこういう騒がしさもパリっぽくていいと思います。もともとカフェですしね。歴史あるお店で、フランス語の騒がしさの中に身をゆだねるだけでも、このお店は楽しめます。
支払いは、19ユーロのムニュ×2に、ミネラルウォーター(バドワ)3.9ユーロ1本を足して、41.9ユーロ(約6200円)でした。
| 店データ |
| 店名:Le Procope(ル・プロコープ) >>HP |
| 住所:13 rue de l'Ancienne Comedie - 75006 Paris >>地図 |
| アクセス:パリ6区 |
| 電話:+33 1 40 46 79 00 |
ショコラ続きで、次は『ピエール・マルコリーニ』。
日本でも東京の銀座とかにありますね。
前に東京行ったときも、ここのパフェにものすごい行列が。
公式サイトのプロフィールによると、
マルコリーニ氏はパリの『フォション』や
ブリュッセルの『ヴィタメール』にいたそうな。
ちなみに、本当はアイスが食べたかったんだけど、
なぜかこのフランス店にはなかった(つД`)
以前、百貨店の催事でおいしかったから、食べたかったのに。
という訳で、ショコラのみ購入。
カカオ72%のビターガナッシュ。この時点ではまあ、こんなもんかという印象。
もうひとつの"クールフランボワーズ"(赤い方)は、
ホワイトチョコの中にラズベリーで香り付けしたガナッシュを入れてます。
うん、確かにすっぱい。まあ、こんなもんかなーという感じ。
おいしいけど、やっぱアイス食べたかったな~。
あ、ココも日本人の店員さんい、いらっしゃいました。
| 店データ |
| 店名:ピエール・マルコリーニ (Pierre Marcolini) フランス店 >>HP |
| 住所:Rue de Seine, 89 75006 Paris >>地図 |
| アクセス:パリ6区 |
| 電話:+ 33 1 44 07 39 07 |
『タイユヴァン』のランチのあとは、すぐ近くの凱旋門を見に行きました。
見るだけ見ていったんアパルトに帰ることにしました。
まさかスーツ姿で観光や買い物するわけにもいきませんし。
ここは優雅な気分で帰りたいので、
またタクシーを利用...と思ったけど、タクシー乗り場が見つからない。
しかし、流しのタクシーを捕まえるのもなかなか勇気のいること。
どうしようかと思っていたとき、目の前にタクシーが止まりました。乗ってるのは老婦人。
特に支払いにモメてる様子もないので、それに乗り込むことに。
観光地だと、誰かしら降りる人がいるから、こういうことができるんですよね。
さて、アパルトに戻っていったん休憩し、買い物に向かいます。
ちょうど、すぐ近くに『ラ・メゾン・デュ・ショコラ』があるのは調べ済。
客がショコラというお菓子を買うことに、価値を見出せるような空間作りですね。
コチラで、エクレアを買って、近くの公園で食べることに。
ここの公園もやっぱり人いっぱい。
することもないカップルが、芝生の上でごろごろことにしてます。
ちなみに、『メゾン・デュ・ショコラ』には、日本人の店員さんがいらっしゃいました。
いきなり日本語で話しかけられて、ものすごくビックリしてしまいましたけど(笑)
というか、僕の好み的には、チョコレート部分が多すぎるのですね。
生地の食感とかが味わえず、チョコレートのねっとりとした舌ざわりが後に残ってしまう。
エクレアに関しては、『ジェラール・ミュロ』の方が好みでした。
でも、一緒に買ったショコラはおいしかったですね。
苦味・うまみ・甘味のバランスの良い、上質なショコラでした。
エクレアを食べて、公園でひとしきりカップルを眺めた後はデパート『ボン・マルシェ』へ。
しかし、ブランド館の方は、ホント日本の百貨店。レディスでもツモリチサトとか入ってるし。
無印良品もあったっけ。まあ、街中にいっぱいかわいい服とか、
かっこいい服とか売ってるし、必要性をそもそも感じないんですけどね。
誰もそんないい服着てないし(笑)
そんなこんなで、ブランド館には目もくれず、食品館へ。ここでお土産などを買います。
しかし、やっぱりチーズ・ハム・パンの品揃えはすごい。
たいがいのものは日本の方がおいしいと思いますが(慣れもありますしね)、
この3点だけは、確実にフランスの方がいっぱいあるし、美味。
誰か安く日本で売ってくれー。
| 店データ |
| 店名:ラ・メゾン・デュ・ショコラ(La Maison du Chocolat) >>HP |
| 住所:19,rue de sevres 75006 Paris >>地図 |
| アクセス:パリ6区 |
| 電話:(+33) 1 45 44 20 40 |
・トマトのガスパッチョ、マスタードアイスを浮かべて
・Veloute de crevettes grises
小エビのクリームスープ
ジロール茸のリゾット(相方オーダー)
ヒメジのポワレ、メルルーサとアイオリのブランダード
オッソー・イラティ、ブラックチェリーのコンフィチュール
・Craquant au chocolat et au caramel
ショコラとキャラメルのミルフィーユ
木イチゴのサント・ノレ(相方オーダー)
予約は日本から、英語のメールでしました。見ていませんが、英語・日本語メニューもあるらしいです。ほとんどのサービスの方はもちろん英語でOK。パリの三ツ星として長い歴史がありながらも、門戸の広いレストランです。それゆえに、外国人が多いのでしょうけども。
それでも、最高のサービスや重厚な内装、そして素晴らしい料理を楽しむためにわざわざ行く価値のあるレストランであることは間違いないと思います。
■二ツ星へ降格(07年3月追記)
※その後、2007年のミシュランでは二つ星に降格。個人的には納得のいくものではないです。一方で30席足らずのレストランが三ツ星に昇格するなど、この年のミシュランは大変動がありました。
| 店データ |
| 店名:TAILLEVENT(タイユヴァン) >>HP |
| 住所:15, rue Lamennais 75008 Paris >>地図 |
| アクセス:パリ8区 凱旋門近く |
| 電話:+33 1 44 95 15 01 |
さて、朝ご飯も食べ終わったし、リコンファームしなきゃ、と『タイユヴァン』に電話。
本来なら前日とかにするんですけど、『タイユヴァン』は土・日・月休み。
パリに着いたのが土曜だったので、当日しかできなかったのです。
ちなみに、ランチの場合、当日の10時までにリコンファーム要です。
ということで、9時過ぎ、ガイドブックを取り出してピ、ポ、パ...お、繋がった...
「'+*」''{'-~|^-'}+}@;@@タイユヴォン;:p@;...」
聞き取れません..._| ̄|○
フランス語なんてわかるかー!
っていうか喋ってんの、テープだし!
そう、まだ開いてなかったのです。ってな訳で、9時半すぎにもっかい電話。
( ̄△ ̄)(テープ)「'+*」''{'-~|^-'}+}@;@@タイユヴォン;:p@;...」
またテープかよ! っとツッコミを入れる直前に、オペレーターが出ました。
良かった、ツッコむ直前で。
関西人の高等なツッコミがフランス人にわかるとは思えませんし(笑)
というわけで、オペレータと喋ります。
(^∀^)(オペレーター)「アロー^-'}+}@;@@タイユヴォン。」
だからフランス語わからんって。アローとタイユヴォンしか聞き取れません。
っていうか、何度聞いても「タイユヴァン」でも「タイユバン」でもなく、「タイユヴォン」。
これが正しい発音なのね。とりあえず、英語で話しかける。
(;´Д`)ノ(いさを)「Hello,This is ○○○○(名前).Can I speak in English?_」
(^∀^)(オペレーター)「Yes! of course!」
(;´Д`)ノ(いさを)「あ、I want toめいくりこんふぁーむおぶとぅでいずらんち。」
(^∀^)(オペレーター)「OK! Monsieur...○○(苗字)...○○...Yes! I've confirmed your reservation.Thank you! Mercy」
(;´Д`)ノ(いさを)「さんきゅーめるしーしーゆーれいたー」
...。無事リコンファーム完了。英語で喋ることはできても、聞き取るのは苦手な僕。
でも、なぜか途中から喋るほうがしどろもどろに...(恥)
英語で電話なんて初めてだったので、ドキドキしましたが、
何はともあれ、無事電話できてホッ。
あとは行くまで少し時間があるので、少し買い物へ。
アクセサリーや靴を買いに行きました。
もうそのまま『タイユヴァン』に行くつもりで、
スーツ着て出かけてたのですが、
いやー街でスーツ着てると、ものすごく浮きます(笑)
前の日記でも書いたけど、パリの人って、
ホントゆるくて汚い格好しかしてないから。
ブランド店にも行きましたが、やはり対応が違いますねぇ。
さて、時は正午。いざ、『タイユヴァン』のランチへ。
しかし...ワタクシ、道に迷いました!(・∀・)
ギャハハハ!(▼∀▼)ノ彡☆バンバン!!
そう。迷ったのです。
12時、アパルトマンから近くのサンジェルマン大通りのタクシー乗り場へ。
12時半の予約には少し早いですが、万全を期してタクシーに乗り込んだのです。
∩(´ー`) (いさを)「アロームシュー。レストラン・タイユヴォン、シルヴプレ♪」
(゚Д゚)(ドライバー)「ハァ?」
∩(;;´ー`) (いさを)「...知らないのかよ。
[地図を見せて]エトワールシャルルドゴール、イシィ
(シャルルドゴール広場の近くの、ここらへん)」
(゚Д゚)(ドライバー)「ウィ、ムシュー」
ブーン...(タクシー、走る)
シャルルドゴール広場、つまり凱旋門のところを少し北東に入り、タクシーを降りる。
で、ココで気付いたワケですよ。
地図がない..._| ̄|○
『タイユヴァン』の正確な地図が入った地図をアパルトに忘れて来たのです。
いつもはカバンに入れて持っていたのですが、
まさか三ツ星に行くのに鞄など持って行くわけにはいかない。
つまり、カバンごと置いてきちゃったわけです。
とはいえ、まだ時間は10分以上ある。リコンファームはしてあるし、
最悪、30分くらいなら遅れても構わない
(フランス人は平気で遅れる民族です。むしろ、早く着く方が失礼なのです)。
三ツ星レストラン、それもパリで最も長く三ツ星を維持している『タイユヴァン』ですから、
誰かに聞けばわかるだろう、と思ってたんです。でも、これが甘かった。
∩(´ー`) (いさを)「エキュスキューズミー。ドゥーユーノウレストラン・タイユヴォン?」
( ´Д`)(通りがかりのホテルのドアマン)「シャンゼリゼ通りを曲がったとこだよ(英語)」
とりあえずシャンゼリゼ通りまで出る。でも、明らかに記憶と違う。
あの嘘つきめ! 仕方ないし、まだ時間はあるので、その辺にいる人に聞いてみる。
∩(;´ー`) (いさを)「エキュスキューズミー。ドゥーユーノウレストラン・タイユヴォン?」
(´・ω・`)(その辺のおっちゃん)「ノン」
∩(;;´ー`) (いさを)「エキュスキューズミー。ドゥーユー(略)」
(゚∀゚)(カフェの店員)「ノン♪」
∩(;;;;;´ー`) (いさを)「エキュスキュー(略)」
(-ωー)(ポリースメン)「ノン!」
誰も知らねー! もうダメぽ...(つД`)
そろそろ時間になってきたので、店に電話することに。
幸い、朝リコンファームしたときの発信履歴が携帯に残ってます。
ピ・ポ・パ...プルルル、ガチャッ
(;´Д`)ノ(いさを)「ハローディスイズ○○○○(名前)、
アイアムアットアロスフォーザウェイトゥーユー
(道に迷っちまったよぉ[これが文法的に合ってんのかどうかは知りません])」
(・∀・)(オペレーター)「オーケー、ノープロブレム。
ドゥーユーノウホウェアユーアーナウ?
(モーマンタイだよ。いまどこにいるかわかる?)」
(;;´Д`)ノ(いさを)「アイアムアットシャンゼリゼーシーイング...
(シャンゼリゼ通りにいて、○○が見えてる)」
(・∀・)(オペレーター)「オーケー。ドゥーユーハブアマップ?(地図持ってる?)」
(;;;´Д`)ノ(いさを)「イエスアイドゥー。」
(・∀・)(オペレーター)「オーケー。ユーウィルゴートゥールー○○...(○○通りに入って...)」
(;;;;´Д`)ノ(いさを)「アイシー。サンキュー。シーユーレイター。」
...。僕程度の英語力でも、どうにかなるもんです。
そういえば、前に仕事で一緒にニュージーランド行った方が
「実際に会話するより、電話の方が楽。
お互い言いたいことだけ言うから、だいたい予測がつく」と仰ってましたが、
その通りですな。電話は楽だ。
オペレーターも、訳のわからん英語話すヤツとは電話に限ると思っただろなーと
思いながら歩き、やっとお店に到着。
入り口は思いのほか地味。っていうか、地味すぎる。ドアマンがいなければ見失います。
2日目に前を通った『トゥール・ダルジャン』もそうでしたけど、
クラシックなレストランは、入り口も地味ですね。
紆余曲折を経て、何とかたどりついた『タイユヴァン』。
やっとのことでランチです...。
この日のランチは『TAILLEVENT(タイユバン)』。
春にメールで予約しておいた、三ツ星レストランです。
人生初三ツ星レストラン訪問日は、ついにやって来た、という感じ。
そんなわけで、この日の朝食は軽めに。やはり体調を万全にして望みたいですからね。
という訳で、クロワッサンのみなのです。
前日買った『ポワラーヌ』と、近所の『ジェラール・ミュロ』のクロワッサンを食べ比べ。
結果は『ミュロ』の勝ち。
どちらも時間がたっていたので、できたてのおいしさは失われていましたが、
それでも、どちらも日本で食べるよりおいしい。まったく、ここはパンの国ですね。
『ポワラーヌ』の後はスーパーのMONOPRIX(モノプリ)で夕食の買い物。
パックに入ったサラダ用の野菜と生ハム、
クロタン・ド・シャヴィニョル(シェーブルチーズ)を購入。
さらに、帰りにまた『ジェラール・ミュロ』に寄って、ソーセージの入ったパンを買います。
ここのパン、すっかりお気に入り♪
温かい肉が食べたかったのでこれを温め、マルシェで買ったパンの残り(泣)で夕食。
チーズはマルシェで買ったシェーブルと違い、かなり熟成が強い。
体調が良いときならともかく、翌日は『タイユヴァン』のランチなので控えめに。
でも、やっぱり『ミュロ』のパンは美味でした。
それにしても、フランスはハムの種類がすごい。そして安い!
日本の生ハムは高すぎですよねぇ。
| 店データ |
| 店名:ジェラール・ミュロ サン・ジェルマン本店 >>HP |
| 住所:76 rue de Seine 75006,paris >>地図 |
| アクセス:パリ6区 |
| 電話:(+33) 1 43 26 85 77 |
さて、コンサートを終え、今度はお買い物。
お買い物、といっても、ブランド品を買うわけではありません。
っていうか、パリの人はハッキリ言って汚い! です。
いや、正確には、日本の女性が綺麗すぎるものを着てる。
パリは確かに一流と呼ばれるブランドショップもたくさんありますが、
誰もそんなもん着てません。
パリジャン(パンではない)の女性が着てるのは、
だらだらしたニットやTシャツに安っぽいジーンズ。みんなコレ。
お洒落な街とイメージして行くと愕然とするでしょうね。
何せ街は汚いし、セーヌ川は臭いし、女の子はみんな痩せてるけど、
なぜかお腹だけはぷっくり出てるし(笑) まあ、それもかわいいんですけどね♪
でも、お洒落で綺麗な街と思い込まない方がいいです。ついでに空も淀んでます。
さて、サンジェルマン・デ・プレ教会でのコンサートを終えて、街をウロウロ。
汚いとはいっても、やはり古い建物がそのままあって、
街なみを見ているだけでも楽しいのです。
外国人が京都に来ても同じことを思うんでしょうね。
珍しい外観の店を見つけたと思ったら『エレーヌ・ダローズ』(二ツ星レストラン)だったり。
それにしても、パリはアクセサリーが安い。
いや、もちろんブランドものなんかは高くて、
いまユーロ高だからヘタしたら日本より高いんだけど。
でも、パリの人が着てるようなゆるーい服に合わせるようなアクセは
日本より3~4割くらい安いんじゃないかな。
そうこうしてるウチに、歩いてて見つけたのが『ポワラーヌ』。
パン・ド・カンパーニュで有名な、パリで一番古いパン屋さん。
店に入ると正面に目つきの鋭いおばさんが。
まるで万引きを監視する本屋の店主(笑)
ここはクッキーもおいしいらしいです。
有名なパン・ド・カンパーニュはこちらでも買えます。
以前にこちらで買ったものを頂いたのですが...すっぱすぎる。
天然酵母なので、酸味があるのは当たり前なのですが、
それにしてもすっぱい。単体で食べるのはキツイくらいです。
もちろん、こんなでかいパンを買うわけもなく、
ちょうど焼きあがったところのりんごのパンを購入。
あったかくてウマーでした。ついでに、翌日の朝食も購入。
お金を払うときに、小銭でちょうどを出すと「トレビヤン!」とにこやかでした♪
| 店データ |
| 店名:ポワラーヌ(Poilane) >>HP |
| 住所:8,rue de Cherche-Midi 75006,paris >>地図 |
| アクセス:パリ6区 |
| 電話:(+33) 01 45 48 42 59 |
その後はサンジェルマン・デ・プレ教会へ。
しばらく普通に見てたら、入り口にポスターが。
じーっと読んでたら、おっちゃんが話しかけてきて、
何でもココで5時からコンサートをやるとのこと。
これは来ねば! ということで、チケットを買い
(25ユーロくらいした。意外に高いな...)、
いったんアパルトに戻って休憩がてら昼寝(笑)
なんせ徒歩5分くらいの場所ですし。
でも、どんだけのんびりした旅行だって感じですねぇ。
5時前になって教会の前に行くと、すごい行列。教会内はけっこう満席に。
コンサート自体は割と短いものでしたが、感動。
曲はすべてモーツァルトで、あまり好みではないのですが、音の聞こえ方が面白い。
石造りの教会内はよく響くのです。
左右より中央部分のみが天井を高く作ってあるため、音がリアルに上から聞こえてくる。
まさに神の奏でる音楽が如し。
特に、途中で登場したソプラノの歌手の声を目を閉じて聞くと、
非日常感たっぷりで感激しました。
教会でクラシックの音に浸る、本当に素晴らしいです。
この日はアパルトからほど近い『サダハル・アオキ』へ。
2001年6月にオープンした、パティシエ青木定治氏のお店。青木氏は、1991年に渡仏してパリの『ジャン・ミエ』等で修業。和の要素を持つケーキで、パリの抹茶ブームの火付け役となっています。パリにもいくつかお店がありますが、一号店がここ。
既に東京にもいくつか店舗がありますが、このヴォジラール店は縦に細長く、京都のうなぎの寝床状。入って左側に様々なケーキのショウケースがあり、右側にはイートイン用のスペースがあります。といっても、本当に小さいスペースなので、できれば持ち帰ってゆっくりと食べたいところです。幸いアパルトが近いので、持ち帰り。包装もさすがに綺麗。
・シトロン・プラリネ"(4ユーロ)
その名の通り、レモンのケーキ。外側はうすいメレンゲのような感じだったかなあ。すみません、忘れました。中身はシトロンのクリームやマカロン、スポンジなど、芸が細かい。食感のアクセントや酸味も、まさに僕好み。フランスで食べたガトーの中で、これが一番おいしかったです。
・バンブー"(4.2ユーロ)
こちらは、抹茶とチョコレートのケーキ。甘味が割と強くて、抹茶の苦味は少し薄い気がしますが、抹茶の味自体はちゃんとあるのでOK。こちらは突出した味とは言えませんが、じゅうぶん美味。チョコの味がかなり濃い目なのも気に入りました。
結局、パリで食べた中で一番おいしかったパティスリーは、実はここでした。東京のお店では700円以上と、高めの値段らしいです。しかし、パリの有名パティスリーの中で4ユーロは安め。ぜひ、お値段そのままで関西に出店して欲しい。通いたいパティスリーです。
| 店データ |
| 店名:サダハル・アオキ ヴォジラール店 >>HP |
| 住所:35 rue de vaugirard 75006 Paris >>地図 |
| アクセス:パリ6区 |
| 電話:(+33) 01 45 44 48 90 |
『ブキニスト』のランチではデザートを食べなかったので、
街をウロチョロ観光してて見つけた『Amorino』でジェラート。
まだこの頃はお金の種類に慣れてなかったので、
出すときに「どれだっけ」と、けっこう苦労しました。
ガイドブックによると無添加のジェラートがウリらしいです。
まあ、そんなことは気にせず食べると、コレがなかなかウマイ。
日本もだいぶジェラート屋さんが増えてきたけど、フランスに比べればまだまだ。
こういう店舗のところだけではなく、露店も含めて、ホント街のそこらじゅうにあります。
イタリアはもっとスゴイのかなー。ちょっと羨ましいです。
| 店データ |
| 店名:アモリーノ(amorino) >>HP |
| 住所:4 rue de Buci - 75006 Paris >>地図 |
| アクセス:パリ6区 |
| 電話:(+33) 1 43 26 57 46 |
■三ツ星シェフのセカンド店です
ギィ・サボワ。パリで、アラン・デュカスに次いで、多くのセカンド店を持つ三ツ星シェフです。『Mon Vieil Ami』を含め、いまや多くの三ツ星レストランがセカンド店を出店していますが、ここはその走りといえます。出店当時のシェフは、すぐ隣の『Ze Kitchen Galerie( ズ・キッチン・ギャルリエ)』 に移動していますが、両店とも評判は高いようです。2006年度版ゴー・ミヨーでは13点。
セーヌ川沿いの古本屋(ブキニスト)の名を冠したこのお店は、モダンなレストラン。大きなガラスで採光の良い店内は明るい雰囲気です。通りがかったときに直接予約し、ランチに2人で訪問です。
■ムニュがない!
しかし、席について付きだしのオリーブが出され、メニューを決めようとしたときに、いきなり事件発生。予約の際に聞いたときには、28ユーロのムニュ・デジュネがあると言ったのに、サービスに聞いたら「今日はありません」。これにはビックリ。去年まで祝日だった日なので、ウィークデイランチはないみたいなのです。まあ、でもせっかく来たし、前菜+メインだけ食べようということにし、サジェスチョン・ムニュとアラカルトから取ることに。うーん、当日に聞いてるんだから、ちゃんと説明して欲しかったなー。もしかしたら、僕が聞き取れてなかっただけかもしれませんが。ちなみに、メニューを悩んでたら、日本語メニューが出てきました。別にフランス語で悩んでいたわけではなく、純粋にどれにするか悩んでたんですけどね...。しかもこの日本語メニュー、翻訳がかなり間違ってる。「tartare」を「タルト」と書いてたりしますし(笑) そんなこんなで、2人で合計4品です。
●Asperges verts a l'oeuf mollet<<lomo iberico>> et vinqigrette d'herbes
半熟卵を添えたグリーンアスパラガス、イベリコハムとハーブのドレッシング和え 16ユーロ
●Tartare de bar a la coriandre,sorbet carotte-ginge,bre,gelee fumee
コリアンダー入りスズキのタルタル、ニンジンと生姜のシャーベットとゼリー添え 16.5ユーロ
●Brandade de lieu aux herbes,Aigle bar a la plancha
ハーブの香りづけをしたタラのブランダード、にんにくで香りづけしたスズキのア・ラ・プランチャ 18ユーロ
●Paleron de boeuf en salade de legumes croquants
牛肩ロース肉と野菜のクロカンサラダ 18ユーロ
■軽めの料理です
このお店の料理は軽めの味付けという評判です。でも、それはあくまでフランスの他のお店と比べて、ということ。むしろ、食べてみて僕が感じたのは「日本のおいしいフレンチの味がする」でした。
前菜はアスパラとイベリコハムをチョイス。卵は目の前でナイフを入れて割ります。フランスでは、こういうパフォーマンスをよく見かけました。味はかなりおいしかったです。ハムは火を入れてあり、カリッとしていますが、うまみがしっかり。アスパラやドレッシングも上々。にんにくがきかせてあるのもいいですね。もう一つ前菜、タルタルの方も少しもらいましたが、盛りの美しさにまけず、おいしい。日本のフレンチからしたら、しっかりとした味付けな気もします。少なくとも、うまみはしっかりありました。神戸の『ルセット』にもつぶ貝のタルタルがありましたが、それと同じくらいおいしいです。逆に言ってしまえば、わざわざフランスまで行って食べるほどではない、ということになってしまうのですけども。
メインはタラをチョイス。割と大きめの切身に、ブランダード。こちらもしっかりとしたニンニク風味。にんにく大好きの僕としては、かなり好みの味です。皿もかわいいし。でも、やっぱりどこか日本のフレンチっぽいんですよね。前日に『Mon vieil Ami』でたっぷり過ぎるマッシュポテトを食べた身には、どこか懐かしく感じました。
牛肉の方は半温製なのかな? 熱々ではなく、ちょっと温かいくらい。一枚一枚は薄めですが、枚数が結構多いので、もらってしまいましたが、こちらもなかなか美味。でも、やっぱり日本のフレンチっぽい軽さなんです。
デザートはなしで、コーヒーを飲みました。ショコラが1枚ついてきたのは、けっこう嬉しかったです。隣のテーブルがサジェスチョン・ムニュの"レモンのフォンダンショコラ、バニラアイス添え、8ユーロ"を頼んでいましたが、どう見てもチョコのテリーヌでした。
■このために来るほどではないが...。
サービスは、冒頭の事件を除いてもやや不足感があります。割と黙々とサービスをする感じ。レストランだったら、もう少し上のサービスが欲しいですね。客層は英語を話す人が半分以上。ほかに日本人も一組いました。ここのためにパリに来る、というほどではないですが、日本人にとっては食べやすい味ですので、フランス料理の重さに疲れたときに来ると良いと思います。支払いは上記に4.4ユーロのミネラルウォーターを足して79.3ユーロ(約11500円)。
| 店データ |
| 店名:レ・ブキニスト(Les Bookinistes) >>HP |
| 住所:53 quai des Grands Augustins 75006 Paris >>地図 |
| アクセス:パリ6区 セーヌ川沿い |
| 電話:+33 1 43 25 45 94 |
朝食を食べた後は観光です。この日はひたすら教会めぐり。
まずはメトロに乗って、シテ島のサント・シャペル教会へ。
ここの特徴は、何と言ってもステンドグラス。2Fに上がると、びっくりします。
壁一面、いや、三面がステンドグラス。明るすぎて写真がうまく撮れません。
建築技術の発達により、窓を大きく作ることが可能になって実現した教会です。
確かにスゴイ。すごいけど、好みではないんですよねぇ。
ちょっと荘厳さに欠けるというか。
でも、電気も無い当時の人にとっては、
「建物の中が明るい! これは神の威光だ」と思っても不思議は無いでしょう。
そういう意味で、歴史を感じさせてくれる建物であります。
次は定番。ノートルダム寺院。
昨日も前までは来たんですけどね。人多すぎて入れなかったし。
この日は平日だからか、すぐに入れました。この寺院はとにかくデカイ。
外から見ると、その奥行きとフライングバットレス
(建物の重い壁を支える出っ張り)のいかめしさに圧倒されます。
3つある入り口のところにも彫刻があり、威厳は十分。
反面、中に入ると、その高さや広さ以外は割と普通の教会。
でも、やっぱり観光客が多すぎるなー。まあ、ヒトのこと言えないんですが(笑)
パリ3日目。朝食はアパルトマンから徒歩3分の『ジェラール・ミュロ』の本店へ。
最近、梅田の阪神百貨店にもできた『ジェラール・ミュロ』。ほかに芦屋などに数店舗あり、日本ではかなりメジャーなパティスリーです。雑誌等での扱いとしては「パリの有名なパティスリーがやってきたぜっ!」って感じです。そのジェラール・ミュロの本店が、こちら。行ってみて、ちょっとびっくり。お店のテナント自体はそこそこの広さがあるのですが、いかにも素朴なお店、という感じ。売ってるものや、接客なども、洗練されたパリらしさというより、どちらかというと親しみやすい気軽な感じ。
「ああ、マスコミが『パリだから』と、ありがたがって取り上げてただけなのね」
そう思いました。いや、実際、ケーキとか結構おいしいんですよ。マカロンも、パンもうまい。でも、たとえば『ピエール・エルメ』のような洗練されたものではないと思うのです。これはいい意味で。街の普通のおじさんが朝、普通にバゲットを買いに来る(正確には奥さんに買いに行かされる?(笑))ようなお店なんです。そういう、やわらかな空気が、この店にはあるんです。日本ではやたら持ち上げられてる感がありますが、ここの魅力が失われた形になってるんだなーと思いました。
さて、前置きが長くなりましたが、そんな訳で朝食はここのパンです。
パン・オ・レザン、パン・オ・ショコラ、クロワッサン
朝のデザート(?)に、マカロン、エクレール・オ・カフェ
正直、全部うまい。しかも、割と安め。今回は食べてないけど、ケーキもだいたい4ユーロとかなんです。パリの有名なパティスリーの中ではかなり安い。『エルメ』なんて6ユーロとかですからね。300円も違うわけです。そういう、気軽な魅力がこのお店にはある。
支店というものの難しさを知りました。
| 店データ |
| 店名:ジェラール・ミュロ サン・ジェルマン本店 >>HP |
| 住所:76 rue de Seine 75006,paris >>地図 |
| アクセス:パリ6区 |
| 電話:(+33) 1 43 26 85 77 |
ランチの後は、相方とルーブル前で待ち合わせ。携帯って便利ですね~。観光客らしく(?)、ひたすら歩き回ります。
・ルーブル美術館
・オペラ座
・パレ・ロワイヤル
・カフェで休憩
ほか、この周辺をぐるぐる回って疲れたので、カフェでお茶。いや、トイレ行きたかったってのもあるんですけどねw 『Au Deux Ecus』というお店で、初カフェ。シトロン・プレッセと、アプリコットジュースで糖分補給。
やはりパリといえばカフェです。世界に誇るカフェ文化。っていうか、みんな外で飲み食いしすぎ。たとえ日陰に入りたいと思っても、店の中では飲ませてくれません(笑) どこのお店も、外とテラスだけが賑わってます。カップルも、みんな通りを向いて座ってます。日本だったら一種、異様な光景ですよね。でも、パリに来た! って感じが嬉しいんですよねぇ。日本では空気汚いからやりたくないですけどね。
・サン・トゥスタッシュ教会
・夕食
■三ツ星レストランのセカンド店
パリの中之島(笑)、サンルイ島にあるレストラン。アルザスの三ツ星レストラン、『Buerehiesel(ビュルイーゼル)』(※2007年、シェフの交代により自ら三ツ星を返上)のセカンド店です。パリのレストランは日曜に休む店がほとんどですが、ここは営業している珍しいお店です。訪問当時のミシュラン2006ではフォーク1つ、ゴー・ミヨーでは13点です。英語メニューあり、予約はフランス在住の知人にして頂きました。ノートルダムの前で待ち合わせ、いざお店へ。
お店の外観や内装はモダンで、パリでいま流行している系のお店といえるでしょう。意外にこじんまりとした店内は、白と黒を基調として、小奇麗にまとめられています。中央には背の高い花とサービス台。入って右側には普通のサイズのテーブル。左側には10人くらい座れる大きなテーブルがあります。今回はこちらのテーブルで、ランチに2人で訪問です。
■ランチは39ユーロのムニュ
他に10ユーロ台のワンプレートのようなものもありますが、今回は39ユーロ(約5700円)のコースを。前菜+メイン+デザートで、それぞれ4~5種類から選べるプリフィクス制となっています。前菜は同じものを選び、後は別々でした。
【前菜】
●Terrine de viandes,volailles et foie gras et canqrd,celeri facon remoulade d'oignons rouges
肉のテリーヌ、鶏肉と鴨のフォアグラ、セロリを赤玉ねぎのレムラードソースで
【メイン】
●Oignons nouveaux au vinaigre,pomme puree et rognons de veau poeles a la moutarde
新玉ねぎのヴィネガーソース、じゃがいものピュレと仔牛のロニョンのポワレ、マスタードソース
●Navets braises,semoule aux fruits secs et supreme de cqnqrd roti
かぶのブレゼ、ドライフルーツのパスタ、鴨のロティ
【デザート】
●Compote de rhubarbe,biscuit pistache et sorbet fruits rouges
リュバーブのコンポート、ピスタチオのビスキュイと赤いフルーツのソルベ
●Salade de fruits a la melisse,sorbet mangue
フルーツのサラダをセイヨウヤマハッカの香りで、マンゴーのソルベ添え
■前菜のフォアグラは「?」
■メインはロニョン
出てきてビックリ。ロニョンが4つも...。しかもジャガイモのピュレがものすごく多い。昔、赤坂の『シュマン』で食べたときはディナーでも2つだったのに...ランチで、この値段でこの量ですか。フランスの洗礼を浴びた気分です。ロニョンは意外にレアな火加減でしたが、味の方は良かった。マスタードのソースも刺激的でおいしかったです。ただ、ピュレが多い...(汗) 食べきりましたけど。右写真は同行者注文分の鴨。
■デザートはリュバーブを
実は、このピスタチオのビスキュイが、今回いちばん美味でした。甘さ、湿度、すべてが好み。ソルベは少し柔らかめでしたが、おいしかったし、リュバーブの食感も良かった。ただ、ビスキュイのインパクトに負けてる感じがありました。もう少し、ソルベあたりが主張してくれると嬉しいですね。右写真は同行者注文分のフルーツサラダ。
全体としては、こんなもんかなーという印象です。なにせ、前菜のフォアグラの肉っぷり(笑)が大きい。まあ、39ユーロのムニュですから妥当なのですけど、もう少し脂が欲しい。やはり脂ってのは偉大ですね。
| 店データ |
| 店名:Mon Vieil Ami(モン・ヴィエイ・ラミ) >>HP |
| 住所:69 rue St-Louis en l'ils 75004 Paris >>地図 |
| アクセス:パリ4区 サンルイ島 |
| 電話:+33 1 40 46 01 35 |
ビオのマルシェに行ったあとは、アパルトから歩いて1分のサン・シュルピス教会の朝ミサへ。改装中のため、一部がシートに覆われているのが残念。いかにも歴史を感じさせる、重厚な雰囲気です。
映画化された「ダ・ヴィンチ・コード」でも有名になりましたね。ヨーロッパの教会は初めてだったのですが、本当に圧倒されます。宗教には興味のない僕ですが、建築として見るには素晴らしい。 天井の高さ、荘厳さ、そして空気。小さな声の音響までもが、自分を矮小な人間だと思わせるには十分です。まあキリスト教って「人間は悪いコトしたんだよ」という原罪から始まってるといえますから、あながち間違ってはないでしょう(多分)。
ピエール・エルメ。日本でも有名な『フォション』のパティシエとして名を馳せ、『ラデュレ』の名を更に挙げた、世界のトップ・パティシエとして、これほど有名な人はいないでしょう。東京にもお店があり、パリだけでも数店を構えています。作り出すケーキは、芸術品と呼べるくらいの美しさ。そして、ケーキの値段でもトップクラスのパティシエです(笑)
一つ目はマカロン。たくさんある中から、大好きなピスタチオのマカロンをチョイス。緑のものがいくつかあったので、てっきり全部ピスタチオかと思ったら、オリーブだったり。うーん、マカロン道(?)は奥が深いです。
味は、今まで食べたマカロンの中でも一番おいしかったです。絶妙な湿度、甘さ。マカロンはできたてを食べるのが一番といいますが、本当にそう。早朝に買いに行ったかいがありました。
ケーキは夜に食べた2つ。ひとつは"イスパハン"という、有名なもの。まあ、要は大きなマカロンですね。
これは失敗しました。いや、ケーキがまずいのではなく、朝買って冷蔵庫に入れ、夜食べた僕の失敗。マカロンですから、できたてを食べるべきです。
ちなみに、値段は6.3ユーロ(約920円)。いきなり今回の旅での最高金額のケーキです。正直、値段に合ったおいしさがあるかどうかは疑問。450円の日本のケーキ2つの方が満足できるという気がします。
もうひとつは"プレジール・シュクレ"というショコラのケーキ。値段は5.8ユーロ(約850円)。
味は...んー普通。まあ、確かにおいしい。おいしいんだけど、やはりこれだけの値段を出す気にはなれない。それなら、『クリスチャン・コンスタン』の"ソレイユ・ノワール"の方がオリジナリティがあって好みです。全体として、おいしいんだけど、値段が高すぎるなぁ...というのが正直なところ。味は確かに、高級ケーキのそれ。見た目・味とも洗練されています。しかし、ここまで値段が高いと...。日本のケーキも最近は値段がどんどん跳ね上がってますが、まだまだ安いです。そして、十分おいしいと思います。
| 店データ |
| 店名:ピエール・エルメ・パリ サンジェルマン・デ・プレ店 >>HP |
| 住所:72, rue Bonaparte 75006 PARIS >>地図 |
| アクセス:パリ6区 |
| 電話:+33 (1) 43 54 47 77 |
さて、パリ到着の翌日となりました。この日の朝食は、アパルトマンからすぐ近くのラスパイユ通りへ行き、朝イチで買ってきたもの。ここでは、毎週日曜日に、ビオ(有機栽培)のマルシェ(市場)が開かれるのです。まあ、どう見てもビオと関係ない、帽子やら本やらも売られてますが(笑)
それにしてもこのマルシェ、見ているだけでも本当に楽しい。売られているものも様々。パンや肉、そしてチーズのなんと多いこと!そして安い! 特に、チーズ好きにはたまらないと思います。日本とは比べ物にならない種類の多さです。
ウロウロしてると体が冷えてきたし、スープ屋さんがあったので、レンズ豆のスープを飲む。体がほっとする味。しかし、量が多い...。昨日のキッシュも大きかったけど、さっそくフランスの洗礼を浴びた気分です。
そして色々見て回って、まずはチーズを購入。山羊の乳から作る、シェーブルチーズです。カップに入って売られてました。それをビニール袋で持って帰るのです(写真が見えにくくてすみません)。シェーブルは、日本で食べると、どうしても鮮度が落ちるため、クセの強いチーズになります。しかし、これはクセというものがほとんどなく、さっぱりした酸味が少しある程度で、まるでヨーグルト。フランスに来た嬉しさが込み上げました。これに、鴨のコンフィと羊のソーセージ、プチトマトとスリーズ(さくらんぼ)を足して、アパルトに戻って朝食。
どれもウマイ! でも、パンが大きすぎて、この後しばらく食べ続けるハメになりました(笑)
さて、パリといえばフランス料理もたくさんありますが、やはりスイーツでしょう!
日本でも有名なパティシエ・ショコラティエに、どれだけパリに店を持つ人がいることか。
この街はスウィーツの殿堂といっても過言ではないでしょう。
パリ到着初日の1軒目は『Christian Constant(クリスチャン・コンスタン)』。
シェフのコンスタンス氏は1999年・欧州チョコレート大賞を受賞した、
「ムッシュショコラ」(これだけ聞くと、何か笑えますが)と呼ばれるお方です。
パリのパティスリーは、ほぼ100%、ブーランジェリー(パン屋)を兼ねていて、
お惣菜も売っているところが多いのですが、ここも同様。
あーパンもおいしそう、アレもコレも...と後ろ髪を引かれながら、プチガトーを2つ購入。
お店のハンサムな店員に「どれがおすすめ?」と聞いて決めました。
・FIGARO 4.95ユーロ(約720円)
それにしても700円とは...高いなー。でも、後でもっと高いケーキ出てきます_| ̄|○
味は...うーん、どうだろう。
バタークリームにいろんなフルーツを合わせたケーキなんですが、
良くも悪くも、海外のケーキの味がします。
つまり、くどい。ちょっと食べるにはいいですが、1個丸ごとは少しつらいかなー。
・SOLEIL NOIR 4.4ユーロ(約640円)
これはおいしい。というか、スゴイ。最低限の砂糖しか使ってません。
チョコの苦味がすごく濃いケーキ。
ケーキは基本的に甘いものの方が好きなのですが、これは甘くないのにおいしい。
だいたい、ショコラティエの作るチョコって甘くないのが多いのに、
なぜケーキになるとみんな甘いんだろう? と思っていた僕としては、改心の一作。
あくまでパティシエではなく、ショコラティエらしいケーキ、という感じのする、
初めて食べたチョコケーキでした。
ちなみに、これだけ高いにも関らず、包装がものすごく 簡素です(笑)
| 店データ |
| 店名:クリスチャン・コンスタン(Christian Constant) >>HP |
| 住所:37,Rue d'assas 75006 Paris >>地図 |
| アクセス:パリ6区 |
| 電話:+33 1 53 63 15 15 |
さて、夕食は『ピエール・エミール(PIERRE EMILE)』へ買出しに。
写真奥はオーソドックスなキッシュ・ロレーヌ。チーズ味がそれほど強いわけではないんだけど、しっかりとしたコクとうまみ。タルト部分は、意外に柔らかめでしたが、それでもうまい。
もうひとつはほうれん草とベリーっぽいもの。うーん、微妙な味。もっと普通のにしておけばよかったと後悔。
| 店データ |
| 店名:ピエール・エミール |
| 住所:62,rue de Vaugirard 75006 Paris >>地図 |
| アクセス:パリ6区 リュクサンブール公園近く |
| 電話:+33 1 45 48 40 45 |
パリに着いて、あれしようこれしようと色々考えながら、宿泊するところに到着。
今回、パリではホテルではなく、いわゆるアパルトマンを利用しました。
場所は6区、サンジェルマン大通りを少し下り、サンシュルピス教会の目の前。
なぜココに泊まったか。それは便利だから。
6区周辺には、パティスリーやレストランなどが数多くそろっているのです。
やはり、パリといえば「美食の都」! ここでいろいろ食べない訳にはいきませんよね。
さて、アパルトマンに荷物を置いて、とりあえず買い出しに。
電器とはいえ、コンロや電子レンジもあるので、
いろいろ買って、持ち帰って食べることができるのが、アパルトマンの魅力なのです♪
初のフランス旅行から、無事に帰ってきました。これからの日記では、食べたものを中心に、見たもの、ふれたもの、いろんなものを書いていきます♪(日付は遡って、当日のものにしています)
まず、今回の飛行経路ですが、関空⇒フランクフルトで乗り換え⇒パリ(シャルルドゴール空港)というルートを、ルフトハンザで飛びました。
食べたもの第一弾は機内食です♪ 蟹めしとそばやら何やら。うーむ。微妙な味だなー。でも、個人的には飛行機で温かいものが食べられるだけで満足。
2回目は昼食になるのかな? なにせ、西へ向かうものですから、ずっと夜が明けないのです。昼・夜の感覚なんて、この時点で壊れてマス。
フランクフルトでは、乗り換えに少し戸惑いましたが、何事も無く、無事にパリへ到着。この時点でもう夕方の5時過ぎでした。
※このカテゴリは、旧ブログから移転中です。
記事がところどころ抜けていますが、しばらくお待ちください。
このカテゴリでは、日付順に上から表示されています。






