●ハモンイベリコ・ベジョータとグリーンサラダまずはアミューズにハモンイベリコ。それも最上級のべジョータです。口に入れた瞬間は結構塩味がありますが、後からそれを消し去る脂、そして肉のうまさ。添えられたグリーンサラダの酸味と、パンのふわふわ感が、お互いを高めあう、三位一体の一皿。
●ひっさげとアオリイカ、ミズダコのカルパッチョ、ライスサラダ次にカルパッチョのサラダです。ひっさげは、、ヨコワとマグロの間のもの(地方によって違うみたいですが)。魚介3つのうち、このひっさげはフランスの魚醤を使い、裏に少しだけ味をつけた上でマリネ、タコとイカは甘味が強いので、オリーブオイルのみでマリネ。仕事した感たっぷりですねぇ。また、下のライスサラダには、米粒と同じ大きさくらいに刻まれたイカの足が混ぜられ、ぷりぷりと楽しい食感。蕪のシャクシャクした噛み応えなど、この一皿でも満足です。
●オニオングラタンスープシェフの丁寧さが示されるスープですね。オニオングラタンスープは、3日間シェフが炒め、煮込んだもの。オニオングラタンスープってすごい手間かかるんですよねぇ...。昔からけっこう好きで、この数日前にも別の店で食べましたが、まったく味の深みが違います。チーズはグリュイエールだったかな。
ちなみに、スープボウルは、三ツ星シェフ、ポールボキューズが1975年、当時の大統領Valery Giscard d'Estaing氏にエリゼ宮で作った、トリュフのスープパイ包み焼き 1975年 V.G.E. を記念したもの。
●甘鯛のポワレ 聖護院蕪のソースとタップナードポーションは小さめですが、ここまでがけっこうあったのと、デザートが多いので、これでジャストサイズ。魚の産地を忘れましたが、皮目パリッパリ。身はじゅわっ。火入れも完璧です。そしてソースがすごい。最近、聖護院蕪を使ったスープやソースはよくお目にかかりますが、その中でもこのソースは滑らかさNo.1。その滑らかさのおかげで、蕪の甘味だけを引き出しているのです。そして、これだけだと味がしつこくなってしまうからでしょう、にんにくをバッチリきかせたタップナード(オリーブとにんにくのペースト)を添えて、味を引き締めています。
●シャラン鴨のロティ 旬野菜とグラチネ・ドフィノアを添えて肉料理は3種類からチョイス。蝦夷鹿もも肉のステーキ ソース・ポワブラード・レザン、宮崎県産黒毛和牛ランプ肉のステーキ ジャポネーズソース、そして僕の選んだシャラン産鴨のロティです。牛も一口いただきましたが、きめ細かい赤身の肉がとても僕好み。そして、鴨の方は、一口目はややあっさりした味に感じますが、食べる内にちょうど良い舌加減に。コーヒーを少し使ったというソースも、少し渋みがあって、この鴨肉との合わせ方にセンスを感じます。
そして野菜も美味い、いや、旨いですねぇ。一つ一つの野菜の旨みは、何だか良い気分にさせてくれます。あと、鴨ねぎの組み合わせって偉大です(笑) ここの肉はとてもオーソドックスなスタイルですが、とても美味。シンプルさに、丁寧な火入れ、ソースのうまみなど、神戸の『パトゥ』に通じる良さがありますね。そういえば、どちらもシェフはとても丁寧な方です。
デザートは4種類からチョイス。抹茶のパフェ、モンブランと...忘れました。なにせ、僕のモンブラン以外は、全員がパフェをオーダーしたもんですから(笑) でも、それくらいここのパフェはすごい。個室なので、好き放題ということでパフェも半分食べました。抹茶アイス、タピオカ、白玉、スポンジケーキという、感動のパフェです。シリアルなんて使いません。量も十二分で食べ過ぎた...。
●モンブランとヴァニラのソルベもちろん、モンブランも美味。下半分はカスタードムースだったかな。これだけだと食感が重くなるので、ソルベはシャリシャリとした、本当のシャーベット状態。デザートまで、ちゃんと食感が考えられています。でも、やっぱりパフェが好きかなぁ。普通のレストランでこのモンブランが出てきたら感動ものなんですけど、あのパフェがすごすぎる(笑)
最後はカモミールのハーブティーですっきりと終了。料理、一品たりともハズしませんでした。それどころか美味しすぎます。サービスはマダムを含め、3人+見習いの女性という体制。30席ほどの店内には十分でしょう。それぞれの連携もうまくできていてスムーズ。
客層も、休日のランチだというのに、年齢層高めの大人客ばっかりで満席。また自分が一番若かった気が。もうすぐ30だというのに(笑) 壮年の女性はプラザホテル時代からのお客さんでしょうか。この客層も含めて、本当に素晴らしいレストラン。単価は安くないですが、コストパフォーマンスや満足感は、どのコースでも非常に高いでしょう。文句ナシの10点。おすすめです。