エル・ポニエンテ(スペイン料理・淀屋橋)
大阪で4店舗ある人気の『エルポニエンテ』グループの本店。『ラ・クロッシュ』などと同じ土佐堀沿いのロケーションですが、こちらは中ノ島公会堂のちょうど対岸で、夜になると美しくライトアップされた歴史的建造物を見ながら、スペイン料理をいただけます。内装はさまざまなオブジェを配置、カウンターもあります。合計25席ほどの席間は狭く、ビストロのような感じです。今回は夜に5人で訪問。夜はコースがないので、アラカルトになります。サービス料は10%。後述しますが、このサービスでこのサービス料は高すぎです。
・コベルト料(210円×5)
・スペイン産生ハム、ハモン・セラーノ(1680円)
・エルポニエンテ風パテ(1470円)
・牛モツの煮込み マドリッド風(1680円)
・フォアグラと大根のココット焼き(2500円)
・マグロとポテトの煮込み マルミタコ(1785円)
・仔羊の炭火焼 羊飼い風(1785円)
・ウズラのチョコレート風味(2940円)
・ミックスパエジャ(1837円×3)
料理は全体においしいです。すべて及第点~かなりおいしいものを出してくれます。それぞれの単価は高めですが、ちゃんと料金に見合った味だと思います。
問題はサービス。サービス長らしき人、若い男性、若い女の子の3人で回していますが、とにかく全員のレベルが低い。まず、余裕・笑顔がない。レストランのサービスとは、どんなに急いでいても、背筋を伸ばして歩き、余裕を見せるもの。ワインがなくなっても、気づくまで遅い。パンがなくなっても10分以上持ってこない。やたらウロチョロしすぎ。小さな店に客席を詰め込みすぎて定位置がないのでしょう。なのに目が届いてないんです。前述のココット焼きのことといい、基本ができていません。しかも、カトラリーを何回も落とす。途中でなんだかやたら落とすなーうるさいなーと思い始めましたが、それからでも少なくとも5回は落としてました。その度にホール内に響く不快な音。隣のテーブルの酔っ払った老人が大声で隣のテーブルにからんだり、笑いながら机をバンバン叩いたりしても止めない。ソースがたまった取り皿も、なかなか交換しない。ナイフ・フォークも交換は仔羊前後の2度だけ。これでサービス料10%を取るのが信じられません。さすがに、帰り際「このサービスで10%取るんですね...」と言うと(こんなこと初めてです)、「はい、そうなんです」と言うだけ。そこでサービス長に伝えるなり、「何か不手際がございましたか」「申し訳ございません」などの言葉もなし。この対応に2500円を払うのはちょっと...。
また、オーダーを見ればわかるとおり、甘いもの好き、何でも試したがる僕ですが、今回はデザートを食べていません。とにかく、一刻も早く、店を出たかった。それくらい不快な気持ちでした。僕の後ろのテーブルのお客さんたちも、僕たちより後に来て、僕たちより先に出て行きました。そのお客さんも「お料理は通っていますか?」と聞いていたくらいですから、同じ気持ちだったのではないでしょうか。
そのお客さんが帰られると、僕たちのテーブルにパンがないことには気づかず、急いでそのテーブルを片付け、すぐに次の客を入れていました。用意、といっても、ここは模様のあるテーブルクロスの上に白い紙が敷いてあるだけなんです。そもそも夜にこの価格帯で紙のクロス、というのがありえないのですが、それをバリバリバリバリ! と大きな音を立ててくしゃくしゃに片付けています。これも不快な音。丁寧に折りたたむこともできないのか。そこまでして客を入れたいのでしょうか。
料理はすごくおいしいんです。だからこそ、諦められない。こんなサービスを受けてなお、料理をおいしいと感じられるのは、よほど料理がいいからだと思います。その料理を台無しにしてしまうサービス。おいしい料理は誰にでも作れるわけではありません。いいサービスも誰でもできるわけではありません。これでは、料理がかわいそうです。残念ながら、この店が人気の訳がわかりませんでした。
サービス料のないカウンターなら、まあビストロスタイルのお店として騒がしいのも許せる、かなぁ...? いや、でもなぁ...。
| 店データ |
| 店名:エル・ポニエンテ >>HP |
| 住所:大阪市中央区北浜2丁目1-21 つねなりビル1F >>地図 |
| アクセス:地下鉄北浜駅から徒歩5分 |
| 電話:06-6220-6868 |






